どっちの立場で言っているのか

企業様に外部から携わると、経営者の思いも社員の思いも聞こえてきます。「思い」ではなく、「不満」も共に聞こえてきます。
けれども、私がどの役割として、どの立ち位置で聞くのかによって全く違った聞こえ方をするのかもしれません。

先日、ある企業様でいろんなことが起こり、社員が長年我慢していたことの不満を爆発させました。一人ではなく何人もが・・・。
経営者にももちろん言い分はあります。が、どちらの言い分も共感してきけることでもありますし、それぞれが言いたい事を言っている今をどう変えたいと思っているのかです。

社員は「勤め続けたい」から言っているのが伝わってくるのです。
経営者は、長く勤めてほしいと思っていますし、長く勤めてもらうからこそ、今だけ良い顔をしてしまうのは「会社を継続」するには簡単な事ではないと思っています。
どちらも「継続」を求めているのです。

だったとしたら、「どちらにも良い方法は何かないのだろうか。」「相手の考えも知っているのだろうか。」「自分達にもよく、会社にも良いという事が見いだせるのだろうか。」「そう思いながらお客様に接していたら、お客様にどんな影響が出ているのだろうか。」
色々と浮かんでくる疑問は、完全に俯瞰してみているから沸く疑問のような気がしました。

私には、今どの立ち位置が今求められているのか。

どういう立ち位置で話を聞いてほしいのかを、企業のコーチングとして伺っている時間じゃない時には、確認してから聞くようにしています。

上記も、「中小企業とたくさん関わっている小林さんが私たちの立場ならどうしますか。」と言われると、「私ならどう周りが見えて、どうするのだろうか」と自分への問いも変わりますし、当然発する言葉も「意見」となってきます。

相手が何を求めているのか。
見えてない視点はどこなのか。
どの立ち位置で、どんな役割で物事を見るのかで見えるものも変わってくるんですよね。痛感しました。

けれども、外部が関わる以上、「どっちの味方なのですか?」と聞かれることもありますが、どちらも願っている事が同じなのに、どっちの味方と言われても・・。「どっちも同じことを望んでいるように感じられます。」と伝える所からスタートな気がします。

ただそれ以降については、どういう人が関わっている企業様なのかによって、微妙に立ち位置が変わるなあと言うのが体験から感じる所です。
いづれにしても、誰かに不満をぶつけているだけでは何も変わらない。関係は悪化するだけ。同じ事を望んでいるのであれば、今の立場でそれぞれが何を出来るかを考え、動く事しかないような気がします。

だからこそ、私は同じことを望んでいるのではないか、という所をちゃんと伝えていく役割を放棄してはいけないんだろうなあ。

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