製造業に携わっていた時に何度も聴いた言葉「5S」。定着する会社と定着しづらい会社があるのは何故なのか。
5Sとは何か
- 整理(せいり、Seiri) – いらないものを捨てること
- 整頓(せいとん、Seiton) – 決められた物を決められた場所に置き、いつでも取り出せる状態にしておくこと
- 清掃(せいそう、Seisou) – 常に掃除をして、職場を清潔に保つこと
- 清潔(せいけつ、Seiketsu) – 上の3S(整理、整頓、清掃)を維持すること
- 躾(しつけ、Shitsuke) – 決められたルール・手順を正しく守る習慣をつけること
上記のように言われているのは周知の事としても、いったい何のために行われているのか。
日本電産の創業者である永守重信が考案した経営改善のための手法の1つとして、3Q6Sというものが存在することを知りました。
「Quality Worker(良い社員)」、「Quality Company(良い会社)」、「Quality Products(良い製品)」の3つ「Q」の目標を実現するために「整理」、「整頓」、「清潔」、「清掃」、「作法」、「躾」の6つの「S」を実行することを推進する手法だそうです。
考えてみたら、5Sをなぜするのかが徹底されないまま、部下は5S、5Sと連呼されては、いないだろうか。
以前の職場では社員の小さなお子さんが社内を見てお母さんを見て安心できるようにしておこうという事が5Sの始まりでした。そのうちに良い製品をお客様に提供するためというところに主眼が置かれるようになりましたが、私の娘も、例に違わず廊下を歩いたりしました。だから余計に整頓されてないと気になる。清掃がされてないと気になる。その企業ならではではあったのでしょうが、こうした小さな目的が、みんなを動かしていたように思います。
5Sは何のためにするのか。定着したいときはその目的も一緒に伝えた方が伝わりやすく、定着しやすいのだろうなと感じました。最近、ちょっと「我が家の5S」という視点で見ていたものですから、書かせてもらいました。
何のためなんでしょうね。
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