ネイティブコーチのひとりごと

ネイティブコーチと仲間から言われるsmilecoachの考え方、コーチング的要素、日々の生活や研修講師・リーダーを楽しむ様子からのsmilecoach自身の気付きを毎日お伝えします。

私は機械じゃない!

   

職場に入ったばかりの頃に思ったこと。
「私は機械じゃない!」考えないでいいから、とにかくこれをやってください。と言われて、「言い方ってあるよね」と思った事がありました。
けれども、正直、その時期は1週間だけでしたが、その1週間で我慢できなくて、工夫を始めたら、仕事の楽しみ方が解ってきたように思います。

私が、管理職をし始めた頃に、ある大手企業N社の管理職の方Aさんにお会いした時の言葉が衝撃的だったのを今でも覚えています。
「学ぶはまねから始まります。
 けれど、最初からアレンジするから自分の想像の範囲で小さいものになる。
 本当に良いと思ってマネをするなら、とことんマネをしてから、それからアレンジです。守破離もまずは基本を守る所からでしょ。」
と。私はすぐに反論しました。
「それはAさんの会社だから言えるんじゃないでしょうか。」
それに対しても、温かく、でも自信に満ちた言葉でこうおっしゃいました。
「僕は、僕の今の会社の経営者の考え方が大好きで、入社しました。思想を少しでも近づけようと、とにかく社長の書かれたものは全部よみましたし、それを実現するためにどうしたら良いか考えながらやってきました。

 僕が、入社して1年経たない頃だったか、社長からの講話があった時に質問をしました。『社長の思想を実行しようとすると、どうしても上手くいかない事があるんですが、どうしたら良いですか』と。すると、社長は、どういう場面だったかを詳しく聞いてくれて、私ならこうするかな、と教えてくれました。僕にはない発想だったけれど、思考には沿っていて、打ちのめされました。
 その時に、社長が『今の質問はいいね。嬉しいよ。私の思考を少しでも形にしてくれようとしているのが嬉しい。多くの人が自分の解る範囲に改良するから、思考が広がらないんだよ。そのまま体現するって、アレンジするよりも難しいんだよ。君、名前は・・・』と。

その日以来、僕は更にマネをしようと頑張ったし、解らなければ上司にもどう考えたら良いかを聞いたんです。・・・(後略)」

その後も話を聴きながら、「確かにマネって難しいよなあ。しかも自分サイズに最初から変更してしまう事で、自分規模の結果しか生まれなくなる」と言うのは、目からウロコでした。

新人の頃に1週間しかじっとしていられなかったけれど、確かにあの1週間は無駄でもなかったし、それがあったから「こうしたらいいのに」と浮かんできました。
でも、もう少し粘っていたら、もしかしたらもっと早くに思考の枠を広げられていたのだろうか。

「機械じゃない!」と思うと、何も自分には身につかないように思えているのだろうけれど、基本を身につける時期には、とにかく動く事なのだとしたら、まずは考えずにやる、というのも一つなのでしょうね。

Aさんのように「思考を真似する」という時とは違うのかもしれませんが、まず身体で覚える時期には機械でも良かったのかもしれません。

ふと最近「何も考えないでやりなさい」と言われて落ち込まれている方がいらっしゃったので、この一連の事を思い出しました。

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