ネイティブコーチのひとりごと

ネイティブコーチと仲間から言われるsmilecoachの考え方、コーチング的要素、日々の生活や研修講師・リーダーを楽しむ様子からのsmilecoach自身の気付きを毎日お伝えします。

個性を活かすというのは口で言うのは簡単だけど・・・。

   

先日、ある企業様でこんな話しがありました。
「同じミスばかり繰り返すし、本人は何とかしようとしているようだけど、全く治らない。困ったものだ。」と仰るリーダー。
けれども、そのリーダーは決して、その部下を怒鳴らないそうです。
その理由に学ばせていただきました。

以前、そのリーダーは、何度も何度も注意をしているうちに、「何度言えば解るんだ!」と腹が立ってきてしまったことがあるそうです。
あまりにも我慢できなくて、ついつい語気が荒くなってしまったそうです。

すると、その部下は、その後、更に緊張してしまい、ミスが増えるどころか、パニック状態なのか頭が真っ白になったかのように動けなくなってしまったのだそうです。
多少、語気は荒くなったけれど、怒鳴ったわけでもないのに・・と思ったそうですが、まずは声をかけてみようと、改めて声をかけました。

すると、部下はビクッとしたまま、硬直したかのようだったそうです。
それでも、優しく話しかけていると、やっとリラックスしてきたので、過去の話しを聞いてみたそうです。

学生時代に、教わる時にはどうしていたのか。
覚えるのには、どの位時間がかかるのか。
よく言われていた事はどんな事か。

など、参考になることを探そうと問いかけていたそうです。
すると、覚えるのが苦手で、とにかく何度も同じことを繰り返ししないと覚えられないそうなのです。しかも、緊張をすると頭が真っ白になってしまうそうなのです。

なるほど!今回と同じです。
では、どうやって覚えたり成長してきたのか。とにかく根気よく先生が関わってくださったそうです。何度同じことを言われても、「もう失敗しないように」と思えば思うほど、できないので、少しでもできると褒めてくれたそうです。

リーダーは正直に伝えたそうです。
「そっか。でも悪いけど、そこまでつきっきりでは教えてやれない。つきっきりでないということは、少しの成長に対して声もかけてあげられない。でも、これはどの会社で君が勤めるとしても同じだよな。
 だったら、失敗してもいいから、根気よく少しずつ覚えて、一人前になってから止めてもいいぞ。自信を持てるようになってから、辞めるかは悩めばいい。だから、仕事をすごく少しずつ教えていくから、とにかく終わったら連絡しろ。次を教えてやるから。その時点で手直しがあれば、すぐに手直しできるようにしてやるから、とにかく少しずつ覚えていけ。いいか、ずっと見ていられないから、とにかく終わったら報告。そこからスタートだ。分かったか。」
と。

決して見放さない温かさもある言葉に感じました。きっと部下にも伝わったのでしょう。約束の報告だけはちゃんと来るそうです。
まだまだ手直しは必要だけれど、以前より「失敗してもいいから」と言う事もあってか、ミスは激減したそうです。

リーダー曰く、優秀な人財を選んで採用できるような規模の会社ではないので、来てくれた縁を大切にしながら、育てるしかない。
他の子に比べたら、手はかかるけれど、きっと彼は誰よりも報告は多い。最近では、可愛く思えてきたんだよ。と。

私の周りには、感情をコントロールできなかったり、一つの事をし始めると他のことが全く見えなくなってしまうような人も居ます。その方のリーダーの部下のように、注意してもミスばかりする人も居ました。
けれども、どこかで「私自身が、何とかしないといけない。私の関わりによって、何とかならないだろうか。」と頑張って関わっては、相手の反応が思わぬ方向に行くと一喜一憂していました。

けれども、このリーダーの関わりを聴きながら、そもそも私は、相手の良い点に気づいているだろうか。厄介だと感じていないだろうか。人として認めているのだろうか。と自分に問いかけては、自分の未熟さに打ちひしがれていました。

が、まずは、相手の事をもっともっと知ろうとすること。原点に戻って、それが大切なんだろうなと感じました。
いくら相手の個性を尊重しようと思っていても、コーチングの時にはできるのに、なぜか常に接する人達には、できていない事も沢山ありますし、自分の思い通りになってほしいという欲望が表面化していただけではないだろうか。。。。

実にお恥ずかしい。
原点に戻り、相手を尊重するために、相手の個性をもっともっと知ることから、再び始めようと思います。

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