ネイティブコーチのひとりごと

ネイティブコーチと仲間から言われるsmilecoachの考え方、コーチング的要素、日々の生活や研修講師・リーダーを楽しむ様子からのsmilecoach自身の気付きを毎日お伝えします。

ぽっかり空いた穴

   

誰かが退職されるのも、遠距離恋愛も、同じように思うことがあります。

それは、その場から去る人は、その場は淋しくても前を向きやすくて、その場から去られる人は、去った人の残像なのか寂しさを引きずるんだなという事です。
例えて言うと、地面でスコップで穴を開けたとしたら、掘られた土は解らないですが、掘られた穴を感じるのは、残された周りの地面なんですよね。

先日、転職をした方がこんな事を仰いました。
「壮大な送別会をして下って、皆さんから寄せ書きを頂きました。
 けれども、淋しいとか、今までありがとう、など書いてある言葉より、これから頑張って、と言われた方がぐっと来ました。
 なぜなら、私はもう前に進もうと覚悟を決めて、転職をしたからです。
 なのに、過去の事を言われても・・・。」

聞いてみて、なるほど!と思う部分もありましたが、書いてくれた人たちにとっては「あなたの存在が大きかったんだよ」というメッセージじゃないかなと伝えてみると、凹んだ時の糧にします、とは仰っていました。
覚悟を持って、決断し、前に進む人にとって、優しい言葉を言われても、覚悟が鈍るから受け容れないようにしているのかなとも感じました。

いづれにしても、残される人は、その人がしていた仕事を任されるだけでなく、何か物足りなさを感じるようです。
知らないうちに、人は影響しあっているのでしょうね。だからこそ、一段と居なくなる人の面影を、居なくなる時に感じるのかもしれません。

こう考えてみると、去られる人たちは、与えられていた影響を、去る人も与えた影響について、目に見える形(言葉や送別会などの自分のために開催された会)で、その時に初めて知ることとなるのでしょう。
つまり、人は影響を自然と与え合っているという事でしょう。存在価値があるのかな?ではなく、あるんです。

きっと去られた人にとって、思った以上に大きかった穴を感じ、過去を振り返る、という事が起こっても、転職する人にとっては、見えないですし、これからどう着地するのかを考えなくてはならないので、先に進む事を考える、当たり前のギャップなのかもしれません。

改めて、去ろうとする人に、どんな声をかけるのか。
きっと悪口でない限り、相手には着地点が決まった時に伝わる言葉になるのか、その時に伝わる言葉になるのか、の違いだけで、どんな言葉も有難いものになっていくのではないでしょうか。

ただ、私は、今まで「これからに向けた背中を押す言葉」をかけてなかったのかも、と視点が狭かった事に気づかされた出来事だったので、ここに記しておきたいと思います。

あなたは、誰かが近くからいなくなる時、どんな言葉をかけていますか。

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