しっかりやるってどういうことなんだろう

先日、面白いことがありました。
とにかく嫌で嫌で仕方ない仕事を目の前にして、完全に動けなくなってしまった方がいらっしゃいました。
しかし、その後・・・

決して能力がないわけではないのですが、望んでない仕事だからこそ、一歩が踏み出せずにいました。
上司も時間の約束があるお客様との面談の事でしたので、行こう行こうと何度も声をかけるのです。時に重要性を訴え、時に先に行く様子を見せ、時に待ち合わせ時間を伝えてみたりと、試行錯誤をされていらっしゃいました。

せっかくお時間の30分前には駐車場に着いているのにも関わらず、時計は約束の5分前。
もう時間の限界です。

きっとそれは今回面談はその人がメインなのですから、本人が一番解っていたのだと思います。
ただ、「覚悟」が出来なかったのでしょう。

「うまくいかないと思う。悪い態度を取ってしまいますからね。」と上司に散々、自分の嫌だという気持ちをアピールしたのですが、何とか時間にはぎりぎり間に合ったのです。

その後、上司を交えての面談が始まったのですが、受け答えもはっきりと、表情も良く、先ほどの駄々っ子のような行動は何だったのだろう?と思えるほど、順調に面談は終わりました。そして、すぐにお取引が決まったのでした。

思わず、上司は、「いったいさっきのは何だったんだろう?しっかりできるなら、最初からしっかりとやってほしかったのに、ヒヤヒヤさせて。」と愚痴をこぼされていらっしゃいました。
私自身も、しっかりできる方なので大丈夫、と思っていましたが、嫌な事には「覚悟」が必要なんだろうな。それは気持ちの問題だからこそ、周りがどうこうできるものではなく、本人が何とかするしかないので、きっと25分間という時間は、その部下にとっては、「しっかりやるための勢いをつける必要な時間」だったのだろうなと思いました。

私にも、確かに「準備」には、物理的な準備と、気持ちの準備があります。
気持ちの準備が整わない時には、多少体を動かしたり、深呼吸をしたりして、「よしっ」と気合が入るのを待つ?、覚悟を決める?時があります。同じですよね。

表面に出すものが少し違うだけで、「何しているんだ!」と思ってしまうかもしれませんが、上司は普段のその人を信じて、覚悟が決まるのを待ちたいものですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました