事件は現場で起こっている・・・

事件は現場で起こっている、なんてフレーズが有名になった事がありますが、まさに職場での問題は、その現場で起こっているんですよね。

何を言っているんだろうって思われるかもしれませんが、外部として関わる事が多くて、その際に思うのは「問題も事実もその現場にしかない」って事です。
外部は俯瞰して見れるのだろうけれど、あくまでもそこに居る「人」にしか見えていないものもあるはずです。

もしも体感したものが10であったら、10伝えることは難しいからです。
削ぎ落とした大切なものなのかもしれませんが、それだけで判断することもできなかったりします。

そんな時にコーチとして関わることしかできないのかなと痛感します。

とは言え、現場で行き詰った時には、どうするのか。
意外に俯瞰した方が見えていることも・・・。きっとどちらも大切なのでしょうね。

とは言え、職場で思うのが、「切羽詰まった感」は、伝わりづらいんですよね。

先日、ある企業様がリーダーの振る舞いによって部下が辞めていってしまうと悩んでいらっしゃって、お伺いすると手を尽くした感があるようでした。
しかし、専門的な立場のリーダーであることから、簡単に交代というわけにもいかないし、やめてほしいとも言えない状態のようです。

何とか外部の人から、新しい知恵を欲しいと仰っていましたが、結局は「やるだけはやってみます。聞いてもらえただけですっきりした。」という事でした。
つまり、現場では「人」が動くわけですから、「感情」が動くんですよね。

その感情によって、物事の捉え方や見え方が変わってしまって、手詰まり感を感じただけのようでした。
外部から見えづらいのは、「感情」や「伝わり切れない事実」なのだと思いました。

私も自分の中で、凄く悩んでいる事を相談したら、「そんなこと?」「気にしなくていいんじゃない?」と一言で片づけられた時、物事自体が大切なのではなく、本当は感情を受け止めて欲しかっただけなんだと気づいた事があります。
結局、その感情は、「凄く悩んだ事を話せる相手」に話したつもりなのに、流されてしまい、感情ごと押し込めることになってしまいました。未消化の感情は、たまに思い出され、似たような事が起こった時に、更に「捉え方や見え方」が偏った状態になっているからこそ、冷静に受け止められず、また未消化のまま蓄積されているのでした。

「そんな事?」と思われる出来事には、何があったのでしょうか。見えてない事があるとしたら、何でしょうか。
どんな風にその時は思っていたのでしょうか。どう思ってほしくて話したのでしょうか。

そう思うと、現場の事は、現場にしかみえない。
確かにそうだなって思います。
だからこそ、「解ったつもり」にならないように気を付けていきたいものです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました