「放任」と「任せる」

放任なのか、任せているのか。
この二つに違いを見いだせないって事は、放任しているのでしょうね。
違いって何でしょうか。

以前、敢えて英語にしてみるといいよって教えてもらったことがあります。
なぜならば、英語表現の方が、ニュアンスを細かく伝えることができることがあると言います。
そこで、こんな表現を見つけてみました。

1、It’s up to you. 「君に任せるよ」

It’s up to you で「君に任せるよ」や「それは君次第だよ」という意味になります。

up to~」には次のような意味があります。

  • やりこなせる
  • ~次第
  • ~に至るまで
  • やるべき、遂行する
  • ~しようとして
  • ~を計画して、たくらんで
  • ~の責任で

以上のような意味があるんですね。

 

2、I’ll leave it to you. 「君に任せます」

I’ll leave it to you で「君に任せる」「後は任せた」という意味になります。

 

leave to」は次のような意味があります。

  • 任せる、委ねる
  • 自由にさせる
  • 託す、預ける

以上のような意味になります。

英単語のleaveには、持ち去らず残した状態で去るというニュアンスがあります。
leave it to youで、「決定権をあなたに残しました」となるんですね。

 

上記が、良く使われますが、以下のような言い方もあります。
I trust you. 「任せるよ」「信頼してます」

「あなたを信じているよ」という意味ですね。映画にもよく使われているセリフではないでしょうか。
この場合の任せられた人には責任が重く生じますね。事の成り行きを、ともに共有することになります。

 

It depends on you. 「君次第だよ」

この場合、決定するのは自分自身なのですが、
それはあなたの行動次第で決定させてもらうという意味です。

 

You decide. 「君に任せるよ」

「決定するのはあなただ!」という直接的な言い方です。
迷ってないで、決定しなさいというニュアンスもありますね。
決定するという行動を促す表現になりますね。

 

I’ll leave it to your imagination. 「ご想像にお任せします」

「君に任せる」というよりは「君の想像に任せる」という意味ですね。
結果、君に任せるということになるんでしょうけどね。
決断を任せるのではなく、「解釈は勝手にどうぞ」という意味になりますね。

 

It’s on you. 「君に任せるよ(きみのおごり)」

これも確かに「君に任せるよ」という意味なのですが、
正確には「支払いはあなたにお願いするわ」ということになります。
言われてもあまりうれしくないかもしれませんね。

 

Either will do. 「どっちでもいいよ」

任せてはいるんですが、「どちらでもいいよ」という言い方ですね。
どっちを選んでも問題はないし文句もないから、君の都合に合わせて決めていいよ、
そんな意味になりますね。

(native English より)

どう感じられましたか。

どれが「放任」で、どれが「任せる」なのでしょうか。

きっと立場によっても違うのかもしれませんが、正しいかどうかよりも、どう捉えているのかを知る機会になればと思いました。

また、任せたと言った後に、どう関わっていくのか、が重要な気がしました。

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