自浄作用を磨く

多くの新人さん達と毎日出逢い、今週だけで140名の方々にお会いしたんだあ。と感慨深いです。
まだまだ続きますが、そこで感じたのは、「自浄作用」の事でした。

「自浄作用」=河川などが汚濁された場合,時間の経過にともなって,もとの清澄な水域にもどる現象をいい,微生物による酸化,還元,物理的な作用として沈澱,希釈拡散,化学的酸化作用が自浄作用の因子と考えられます。(goo辞書より)

この作用は、人の内面にもあるんだと感じました。
「時の流れによって、自分でいろんな受け止め方をして、もとの状態に戻る」という事だと考えています。

正直なところ、新たな事を学ぶ時には、習慣化しなければならないのに、時が経つと戻るというのは、良い反応ではないかもしれません。しかし、その時期に定着したら、続けられるのが「習慣」
研修時に、何か「失敗しちゃった」と思っても、その時の感情だけは消化され、学んだ事は残っていくと言う部分が「自浄作用」な気がします。

新人研修は大きく3つあると私は思います。
知識を学ぶ。(新しいことを知る。知らないことを知る。出来ないことが解る。)
体験する(身体で感じる)+振り返り(その後に結びつける)=体験から学ぶ
スイッチを切り替える(生活習慣、気持ち、考える癖を付ける、そもそもその考え方など)

とにかく体験から学ぶと言う事もあれば、考え抜くという事もあります。チームで働くという事を体感したりすることもあります。
一つ一つが、練られた学びの時間であるのですが、講師側がたくさん感じ取ってもらいたいもの、知識を得てほしいこと、など期待が大きくなればなるほど、1分1秒が惜しいと思える。だからこそ、その場に真剣になり、正直1日でクタクタです。

でも、必ず次の日には、身体と気持ちの自浄作用が働いてくれて、元気に一日を始める事ができます。

しかし、新人さん達を拝見していると、やはり週末に近づく研修ほど、疲れが抜けてないんだなあという気がします。新しいことだらけ、スイッチの切り替えも一個じゃないし、生活全体のサイクルも変わる人も多いのですから、それは一日で浄化するって事はできないのかもしれません。

そう思うと、自浄作用というものも、一つの能力で、磨いていけるものなのだなあと思いました。

私達も新人の頃は同じように1時間座っているのも苦痛だったです。けれども、事務仕事を数年していると、座っている事は全く苦になりません。
身体がなれるということもあるのでしょうが、1日で上手に浄化してくれる能力も身についていったから、「ああ、また一日が始まる。嫌だなあ」と思うことはないのではないかと思います。

それどころか、「楽しい」とまで思えるようになることがありますが、決して良いことばかりのはずはありません。けれども、良いこと、楽しいことだけが上手に残せるのでしょうね。

こうした能力は、身体が一日で元気になることを考えても、多くの方々に備わっている能力なのだと思います。
けれども、上手く浄化できない方が多いのは、その能力が眠っているからなのではないかと思います。

私達には、こうした眠っている能力が本当はまだまだあるのではないでしょうか。この時期だからこそ、改めて感じた磨いてきた能力に気付かされました。
そして、新人の方々にもその能力をぜひとも磨いていってほしいなと思いました。今は辛いことがあるのかもしれませんが、きっと「ああ、あの時の・・」「そう言えば、あの時に学んだ事だ」と学びだけが残り、「辛かった」という思いは浄化されている事を信じて、今日からもまた真剣に関わらせていただきます。

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