見えてないところを見るって

コーチングの質を高めるために何が出来るのかをメンターと話していた時に、こんな話しがありました。
「相手が見えてないものは何か、に目を向けて質問する事ではないか」と。

これは、セルフコーチングでは難しい部分です。
人が関わる事で見える部分だなあと思います。「自分で見えてない部分が解る」って事が大切と言っても、見えてないからこそ行き詰まったり、考えたことがなかったりする部分なわけですから、「見えてない部分が解る」のは、誰かに「ここもあるよ」だったり、本や色んな情報から「ここだよ」と教えてもらえる機会があったりしないと気付けないものですよね。

いつも会話のようにコーチングしながら、「この◯◯さんが見えてない部分ってどこだろう」と思いながら聴くと、本当に頭フル稼働です。
「ふーん」「ああ」なんて、凄く曖昧な相槌しかできない事もあって、更にメモをしながら傾向をみていると、相槌さえ曖昧になったり・・・。
でも、それくらい聴く事に集中していると、コーチングの時間の中で、「あれ?ここって見えているのかしら?」と思う部分がある時もあれば、「あれ?この人にとってこの話って、本当に重要な事を話しているのだろうか。全部見えているように感じるけど、これが本当に話したい事なのだろうか。」と思うことが出てきます。

それを質問という形で質問させていただくと、相手が「あれ?」と気づく。とは言え、私が思っていた事と違う事に気づく事も多いです。私自身にも見えてないところはあるという事に気付かされる瞬間です。

コーチングをしていて、経験を積めば積むほど感じるのは、どれだけ私達は「見えているつもり」で居るのかという事です。
ほんの一部しか見えてないのに、見えているつもりで居ることって本当にたくさんあるように思います。

近い人ほど、その傾向は強くなる気がします。

だからこそ、もう少し、自分の成長のためにも、敢えてここで語っておきます。
「見えているつもりだけど、見えてないことはたくさんあるんです。
 相手のこともたくさん知っているつもりでも少しだけなのかもしれません。
 もっと相手の見えてない部分、自分の見えてない部分を知ってみませんか。」

正直、そのたびに打ちのめされる事もありますが、人って凄いですよね。徐々に打たれ強くなるんです。
どちらかと言うと、そのことが一瞬凹みますが、すぐに楽しみに感じてくるんです。これは私だけなのでしょうか。

皆さんも、周りの人の視点も借りながら、自分の見えてない部分を発見してみませんか。

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