リーダーは感情を表に敢えて出す時もある

部下に危機感が伝わらない。
ミスを無くしたいのに、一向に減らない。

リーダーがその時にどう見せているのか。


冷静に対応するのも一つなのでしょうが、敢えて「大変だ」という事を言動で示していく。つまり、感情を敢えて表に出してみる事も一つなのではないでしょうか。

先日、少しお話したように、危機的な状況でリーダーが「どうしたらいい?」「みんなの思うようにしてごらん」とニコニコ対応しているよりは、「ここは自分も動かないと!」と率先して動いたり、「今はここだけに集中しよう。自分も頑張るよ」と一緒になって取り組む姿を見せる事で、「大変なんだ」という事が伝わっていくのではないでしょうか。

ミスが出た時も、冷静に処理することが多いかもしれません。
「何が原因なのか」「さてこれからどうしようか」と考えるのですが、ミスを起こした事でどんな影響が出ているのかまで伝わらない事があり、ミスを減らすということが合言葉にはなっても、本気になれない事って部下には有る気がします。

私もお客様に対して、チームとしてミスをした時に、散々叱られて、すぐに対策を考えなければならないことは何度もありました。
みんなに「自分が悪い」と思わせたくなくて、「今回は起こってしまった事なので仕方ない」と話して、次のことを冷静に一緒に考えて対応したりしました。

でも、また同じことを何度もするんです。
人のやることだから仕方ない。そう言ったら何も変わりません。

そこで、「お客様にこんなご迷惑をおかけしてしまった。何度も繰り返していると、お仕事自体がなくなってしまうと思います。早急に何とか打開策を考えたい」と正直に、話しました。怒るほどの感情は出さなくても、大変なんです、という事が伝わるように、早急に数時間で対応をしました。
今後の対策を考えることも含めて、お客様に伝えないといけないから、そこまで考えたいと、周りを巻き込んで、とにかく早く動きました。

すると、「ミスってこんなにも大変なことなんだ」と伝わったそうで、「今まで簡単に考えていました」という言葉も出るほど、皆の意識が変わったように思います。

感情を出すというのは、怒るということでもないです。
でも、どういう言動を見せるのかによって、相手には「感情」「置かれている状況」として伝わっているのが解ります。

コーチ型リーダーが求められていると言いますが、万能ではないので、時には、「感情を見せる」事も必要ではないでしょうか。
コーチは対等です。だからこそ、リーダーもメンバーと同じように、悩んでいる様子、焦っている様子、なども見せていっても良いのではないでしょうか。
そうやって、メンバーを巻き込んでいく事も必要だと私は考えています。

人ですから、人らしく、感情を抑えて、メンバーに探らせるよりも、自然に出しても良い時はあるのではないでしょうか。
あなたは、どう思いますか。

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