どこを一点だけ指摘するのか

指導する時に、凄く考えて伝える事があります。
それは、どう指摘すべき点を指摘するのか、です。

部下指導や、研修での指導となると、自分の考えを押し付けがちになってしまうと思うのですが、部下達に接してきて、どう伝えるのかで、反応も全く違うし、同じことでも伝わり方も違う事を嫌というほど感じてきました。

そんなつもりじゃ・・・と言う事も多々有りました。

けれども、その時に指導を止めてみるという選択をしてみると、体験から学んでくれる人と、そうでない人が居る事も解りました。

となると、指導が必要な時には、自分が逃げないで、根気よく関わるしかないんだなという結論に達しました。
特に指摘をする時には、すごく工夫して、今現在も講師として関わりながら、気をつけている点があります。

それは、
個性を潰さないで、一点だけを指摘するとしたら、何を指摘するのがその人にとって、一番の変化になるのか、という点を考えてから伝えるようにしています。

個性まで否定することはない。
私と違っていてそれで良い。
でも、「ここだけは直して欲しい」と言う点を、更にどう伝えると一番相手に伝わるのか。

この一言を見つけるために、相手に関わり、相手に伝わるように伝える。
絶対変えてくれるという革新もないけれど、変えて意識して治すには数週間はかかるのですから、できるだけシンプルに覚えていられる言葉で。

そんな事を考えながら、一言をひねり出す。

指導って難しいと思う瞬間です。
そして、相手が変化した時には、すかさず認める。

大したことではないのかもしれません。当たり前の事なのかもしれません。
でも、私にとっては、指摘ほど難しい事はないと感じています。

自分の押し付けになっていないか。
相手の個性までをも潰してしまわないか。
意識し続けられる言葉になっているのか。

そこから先は本人次第。
でも、手放してしまうのではなく、私には観察して、その後の変化を見逃さない責任もあると思っています。

どんな事を気をつけているんですか。と尋ねられ、答えた事を、ここでも自分の戒めのためにも記しておきたいと思います。
あなたは、どんな事を気をつけていますか。

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