コーチは占い師じゃない

コーチングの勉強会に参加したときに、凄く嫌だったことがありました。
それは、「決めつけられること」でした。
でも、学び続けてみて、同じことを言われた時に、違うんだよ、と思いました。そして、気づけたことがありました。

「smilecoachさんは、○○(な性格)だよね。」と参加した勉強会の時に、決めつけられた。
さすがに、その時は「何を見て決めているの?」と思いました。しかも「見抜いたぞ」ということを楽しんでいるかのように言われたのが嫌でした。

でも、考えてみたら、そもそも「○○(な性格)」と決めつけられたら、なぜ私がそんなに反論したくなったのか、です。
きっと図星だったけど、私自身が認めたくない部分だったのだろうと思います。
また、根拠が見えないから、反応しちゃったのだろうと思います。

私がコーチをしているときにも、急に「コーチングを止めたい」と仰った方(以降Aさん)がいらっしゃいました。
理由は、私が目標に向けて進もうとしているAさんが、「○○はできない」「忙しいから無理でした」「実行するには××が必要だけど難しい」などと話し、本気でやりたいのかわからなくて、「この2か月間、行動が止まっているようですが、そのことについてどう思いますか」と話したところ、私自身が本当はやりたくないのかもしれません、と仰ったのです。

その時のコーチングセッションは何事もなく、次の事や、そもそもなぜやろうとしたのか、など改めてお話しをして、今日のコーチングの感想も伺って終了したのです。
けれども、次の日にメールで、「コーチングを止めたい。占いをされているように感じた。」と。

「占いではなく、私は事実を伝えただけで、その後はAさんが答えたんじゃん!」って、メールだからこそ真意が掴めないまま、私と話すのも嫌になっちゃったってことなんだろうな、と寂しい思いをしました。お電話でも話したいとお願いをしたのですが、無理でした。
反省としては、私の関わり方で、もう少し工夫できることがあっただろうという点はたくさん考えました。その先の他の方々とのコーチングの際には、気を付けるようにしています。

でも、そもそもAさんも、率直に伝えられることに対して、反応したのでしょうね。
私も、ちゃんとその人との信頼関係や、コーチングがどういうものかの同意をとってから進めたつもりだったけど、途中で確認をしたのだろうか。

でも、これだけは言えます。
「占い師ではないです。事実を伝えたり、相手が発しているものをそのままを伝えただけで、占っているわけではないんです。」

意外に自分が発しているものって、自分で見えてない事もありますし、それが隠したい部分であれば、一段と「反論をしたくなる反応」をしてしまうんだなということを私自身が感じた事があったからこそ、素直に反論しているだけなんですよね。

その発しているものと向き合うのか、スルーするのかは、相手が選べるのです。
ただ、本気で変わりたい時って、その時は反論したくなっても、後からその言葉が有難かったりします。

私も今でも気になっているコーチの言葉があります。でも、どこかでスルーしています。
「なぜsmilecoachさんは、凄く大変な話を笑って話せるのか。なぜ笑っているのか。本当に困ってないんじゃないの?」です。
その時は、「本当に困っているのに、なんでそんなことを言うのか。そんなに深刻にならなければ、本気じゃないと言うのか!」と、感情も知ろうとしてくれないコーチに怒りさえ感じました。

だから、最後の言葉だけはスルーしました。本気だからこそ、その大変な事をどう脱するかを決めて、変えました。

でも、私はやはり大変な時ほど笑う。それは今も変わりません。
どこかで、なかなか体験できないことを体験できていることに楽しささえ感じる私が居ました。深刻になって落ち込むよりも、前向きに取り組みたい私が居ました。本気で笑っている部分と、大変だからこそ笑う自分がいることにやっと気づきました。
当時は聞き流した言葉なのに、ずっと引っかかっていて、今の私だから冷静に見られるようになったと思います。

当時のコーチとは、一つの目標が完了したときに契約が終了になりました。
今では、怖がらず、率直に伝えてくれたコーチに感謝もしています。まあ、私自身がそのコーチと同じような伝え方をしたいかと言われたら、きっと違うでしょうけれど、相手にどう伝わるかは、私が選べることではありません。

どちらも体験したからこそ、「占い」とは違うということだけは、ちゃんとわかっています。
そして、こうしたことを伝えるときには、相手との信頼関係であったり、同意がいかに必要かを感じる事ができたのでした。

今の私があるのも、コーチとしての私があるのも、そうした体験の積み重ねです。まだまだ学ぶことが多いですね。

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