先を見すぎても動けない時もある

こうしたい、ああしたい、があっても、程遠い所に居たり、その時をイメージしすぎて能力をセーブしてしまったり・・・。人によっても、時によっても違ったりしませんか。

私も同じです。
先を見すぎて、あまりにも程遠くて、全く実現できないと思っていた事があったのですが、「まずはこれをやることに集中しよう」と、先を見据えてではありますが、その瞬間をとにかく必死にやってみました。
すると、「無理だあ」と思っていた事が、気づいてみたら近くになっていたという事も多々ありました。

ある生徒さんが、「23点ってやばくねー。50点満点かと思ったあ。」と大きな声で電車で話していました。
思わず耳に止まり聴いていると、面白い会話でした。
A「23点ってやばくねー。50点満点かと思ったあ。」
B「(笑)マジやば!」
C「でもさあ、今回私、マジ頑張って96点だったけど、3ヶ月前はAちゃんより低かったからあ。」
B「えっ?!どういうこと?」
A「マジでえ。やば!」

最近の子は、やばいを連発していて、面白い。でも、ここからの展開が素敵でした。

C「でしょ。私もやばって思った。でもさあ、私みたいなヤツが将来とか語っても嘘くさくない?」
A「そうかあ?いいんじゃね。」
B「なんかやりたいこととかあんの?それの方がすごくねえ。」
C「いいけどさあ、まあそう思ったわけよ。
  で、将来を語ってもおかしくないようにはなりたいやん。
  私、すごくねえ?」
B「うんうん。やばい。凄い。」
A「いいやん。」
C「でさあ、将来を語る資格がないなら、今頑張るしかないと思ってさあ。
  1回のテストで10点ずつあげてみようと思ったわけよ。だいたい2問位じゃん。」
A「ああ確かに。」
C「で、どれも点数やばいけどさあ、その中でも一番いいやつをやってみたんやて。」
B「何?」
C「社会」
A「チョーやば。私無理。私は数学かな。」
C「いいんじゃね。でも、社会、上がったんだよ。やばくね。」
B「マジで!」
C「でしょ。で、全部10点ずつあげていこうと思ったらさあ、面白くなってきてえ。」
A「解る気がする。聞いててもむちゃドキドキするもん。」
B「うん。私もやってみようかなあ。」
C「うん。絶対いいよ。でもさあ、96点まで上がるとさあ、もう先がないからさあ、またつまらん。」
A「だったら将来語るんじゃないの?」
C「そうだった。将来さあ・・・・・・」

と、まあこんな会話でした。
面白いですよね。しかも10点ずつあげるのが楽しいからって、3ヶ月で。小テストなどもある学校なんでしょうか。
いづれにしても、凄いなあと思いました。

先を見すぎず、まずは目の前の課題に向き合う。しかも一歩ずつ。
目の前の課題をクリアしないで、夢を語るだけでは、実現はできないでしょうが、目の前の課題と向き合う覚悟をして、それを楽しめるようになった彼女だからこそ、3ヶ月で成果が出たのだろうなと、冷静に聞き入ってしまいました。

彼女達の会話を再現するのは録音していたわけでもないので、無理があったかももしれませんが、若い人たちがこんな考えのもと成果を出したことを伝えたくて、頑張ってみました。
彼女たちから、大切な事に気付かされた気がします。これから目の前の課題とも向き合っていきたいと思います。

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