考えたいなら話してみる

以前、自分にとっては衝撃的な言葉をいただきました。
それは、「人は、キきながら考える事はできない。話しながら考えるのです。」という言葉でした。
いや、聞きながら考えていることってあるなあ、って思った方。本気で聞けてないかもしれません。

実は、私も「聴きながら考える事ができない?それはないよ。色々考えるもの」と思っていましたが、本気で相手の話しを聴こうと思うと、たしかに考えられないのです。これは、コーチングで本当に「聴く」という事が解ってから、感じたことです。

聞き流す事はできるのです。聞き流しながら別の事を考えてみたり、相手に意見するために言葉をまとめ始めてみたり・・・。これって聴いてないですよね。

本気で聴くと、感情も伝わってきたりします。もっと背景にあるものを深く聴きたくなります。
時に相手にとっては、そこまで聴いてくれなくてもいいよ、と思われる事もありそうですが、それくらい真剣に聴くと、興味は湧いても、考えるという事自体が難しいなあと、思いました。
特に自分のことを考えることや、相手にどう伝えるかを考えていると、全くその間の相手の話しは耳に入ってきていない事が解りました。

周りからみる機会がありましたが、聞き流している方の頷きや相槌が凄く単調になるので、「ああ、聞き流しているんだなあ」と感じる事もあります。

ということは、考えたいならば、人の話を聞きに行くよりは、話してみる、体験してみる、など、反応が見える形で、アウトプットしてみることが大切なのではないかと思いました。
もちろん書くという手段もありますが、これだと自分の考えがぐるぐる回るだけの時もあって、効率という面では、効率的ではない時もありました。
一番良いのは、相手に伝えようとして話すこと。言葉もまとめってくるし、考える事もやはり進みました。

コーチングが会話を通して行われるのも解る気がします。
また、動いてみると表に出ているものを他の人からどう見えているのか伝えてもらったら、動いてみて自分で自分の内面に問いかけてみたり・・・と、動いてみるのも効果があるなと思います。

いづれにしても、考えを整理したい時に、一番効果が合ったのは、話してみることでした。

「聴く時には、考える事ができない。」という衝撃の言葉に出会ったのは、もう10年以上前です。
それからは、きく時に、「あれ考えているかも」と思うと、「ちゃんと話しが聴けていないな」というバローメーターにもなっています。

そして、考えが整理出来ない時には、自分のコーチにとにかく話すようにしています。話している時には、考えがフル稼働なのか、話しながら、はっとする事も多くて、「悩むくらいなら、動いてみよう。じゃあ、どう動くかを決めたらいいんだ。」と、話している事の先を考える事もあって、いくら短時間でも話すことが重要だなと思えるようになりました。

私は、負けず嫌いなので、弱みを見せるのも苦手だった頃は、本当に話すということはあまり?しませんでした。自分が弱い時には、日記に書いていたり、どう脱するのか脱出方法?を図にしてみたり、書くことが多かったと思います。
嫌だという感情があっても、負けず嫌いだから、そのままで終わりたくなくて、まず動いてみて改善していったり・・・。とにかく一人完結が多かったです。

でも、コーチをつけるようになり、沢山話してみることで、自分の考えが明確になったりする事を体験して、話すのが楽しくなりました。苦手意識も薄らいできました。

今は、聴くことも、聞くことも、考える事も、大好きです。
自分の弱みもさらけ出せるようになったのも、ある方から、「今のsmilecoachさんは、近寄りがたい。隙間がないように感じる。もっと弱い部分とか見せてくれてもいいのに。」と言われてからです。

でも、急にはさらけ出せ無くて、コーチをつけて、コーチに話せるようになって、こんなに変われるんだと体験しました。
だからこそ、聴き方も変わりました。相手に興味を持って聴けるのが楽しくもなりました。意見をきくというよりも、相手の事を知りたいから聴いている感覚です。

勝手に、自分のコーチにはそうしてもらえていると思って、話をするようになったから、話す時には、正直、自分のことしか考えていません。(笑)
でも、通常の会話ではないこのコーチングという時間の間だけは、それでいいのかなと思っています。

ちょっと経験も長くなって、ついつい語りすぎて、まだ止まりそうもないので、ここで今日は止めます。
でも、本当に考える時、自分のことだけ考えて話せるって、考えがまとまりやすくて、本当に心地よいものですよ。

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