しゃべらない事での威圧

日本人は、人にどう思われているのか、人からどう映っているのか、などを気にすると言われていますが、そうだなあと思う出来事が・・・。

ある時、仲間から言われました。
「ねえ、調子悪い?」
理由を聞くと、黙っているから、どうしたのかなあって思ったそうです。
確かに調子が悪かったので、そう伝えるとホッとしていて、なぜ黙っているのかが解らないと、相手を不安にさせるんだなあと、改めて感じました。

そんな時に思い出したのが、部下とのやりとりです。
私は、自分で言うのも何ですが、結構笑っている事が多いです。その瞬間を楽しんでいる事だけでなく、単に表情筋が発達しているだけという時もあるかもしれません。
ニコニコしていても、ずっと微笑みながら見ているだけで、「何?」って聞かれる事もあるんですよね。
しかし、これが部下とのやりとりとなると、どうも「怒らせているのかなあ。」「私何かしちゃったかなあ」と、私に何が起こったのかより、私がそうさせてしまったのではないかと、考え始めてしまうようなのです。

部下「あのお、どうかしましたか」
私 「えっ?なんで?」
部下「あのお、私が何かしちゃったのかなあと。」
私 「ん?どういうこと?安心して任せているけど?」
部下「それならいいんですけどお」
私 「何?どうしたの?」
部下「あの、えっと、言い方を考えられないんですけど、機嫌が悪いというか・・・」
私 「あっ、ごめん!ちょっと頭痛が酷くてさあ。そのせいかなあ。機嫌が悪いというか笑えない感じ。」
部下「ああ、そうだったんですかあ。良かったです。ホントに気になっちゃいました。」
私 「ごめんね。普通にしているつもりが、気にさせちゃったね。」
部下「あ、いえ。そんなことないですけど。いつも話しかけてくださるのに、今日はずっと黙っていらっしゃったので、少し恐かったというか。」
私 「あらら。ごめん。そんなときがあったら、遠慮なく、体調悪いか聞いてね。私も体調が悪いときには先に言うようにするね。」
部下「はい」
という感じのやりとりだったと記憶をしています。

上司が黙ると、部下はそれだけで不安になったり、自分の行動を振り返り始めるのですね。
確かに、私も部下の時、上司の顔色を伺っていたなあ。しかも、悪いときほど敏感だったことを思い出します。

部下から言えないからこそ、上司が気づいて、安心させてあげる事は必要ですよね。

そして、忘れがちな親子の関係。
私の父は無口だから恐かったのを思い出しました。だからたまに話した言葉を覚えているし、無口な時には、どう思われているんだろうって、勝手に威圧されていました。
信頼関係はある親子でさえ、子供たちにいろいろ気を遣わせてしまうこともあるのかもしれません。

いろんな場面で気を付けたいなと私は思っています。
あなたは、思わず威圧させてしまっている場面ってどんな場面ですか。

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