複数の問題も一つに絞ってみる

昨日(2010年8月20日)は、企業様においてアクションラーニングを実施しました。既に何度も行っていることもあり、社員の質問の質が高まっていることを感じます。一緒になって考えることで、問題が浮き彫りになってきます。しかし、なぜかこの場に出さないと動き出せないことがあるようです。

往々にして立ち止まっている時には、複数の問題が積み重なってしまい動けない場合があります。アクションラーニングでは、その中でも本質の問題は何なのかをまずひとつに絞り込む事で、次の行動をしやすくします。つまり、積み重なっている問題の中で、「ここがネックだ」と思う部分に絞り込んで、解決をしてみるのです。仮にこの絞り込んだものが違っていたとしたら次の手を打てばよい。結果として全く動けなかった状態から何かが変わるのです。

だからこそ、「え?これをみんなで話し合うの?」という問題が出されるときもありますが、その人が動けなくなっている要因がたくさんあるわけです。だから外から見たら単純に見えても、話してみると根っこが深かったり、何か訴えるものがあったり、その場を活用して他の部の人に自分達の仕事を知ってもらったりと、多岐にわたる思いもでてくるわけです。

とは言え、先ほど申し上げたように、話し合いを終わってみると変化が生まれてきます。関わる人もその人の仕事が見えてきます。隣の部の仕事なんて知らないと思っていたのかも知れない人が、一つの会社であることを意識できます。参加している人達が「会社の仲間」を意識して組織の団結力が増していることが何より嬉しいです。

しかし、その場で扱えなくても浮き彫りになってくるものも見えてきます。いつの日かそのテーマが扱われることを願いながら、今は皆さんのテーマと真正面から向かい合っていきます。

関わる企業様のお話をさせていただきましたが、こうして動きが起こっているのは、最初のほうにも申しましたが、まずは行動できないのには、何かしらの原因があると信じてあげたいですよね。
そして、行動できない理由、つまり問題がひとつならクリアできるのかもしれませんが、複数積み重なり、身動きがとれないのかもしれません。もしかしたら、周りの問題ばかりで自分が解決できる問題に気付けてないだけかもしれません。その問題をまず一つに絞ることで、何か動ける方法を探してみる。あとから軌道修正すればいいから、まずは一歩動いてみる。身動きとれないよりも、一歩を踏み出すことを周りも支援する。そんな状態を作っていってはいかがでしょうか。

あなたが動けなくなっているとしたら、何があるの?
いくつもあるとしたら、本質の問題はどれだと思いますか?

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