部下に教える時の大切な入り口

最近、子供の「躾の時」か「見守る時」かで悩む出来事がありました。
悩みながらも進んで見ると、きっとそれは今の最善なんだと思います。
ただ、また一人になって考えていた時、部下育成にも似ているのかなあ、と考えながら、片付けをしていました。
すると、以前の職場での出来事が蘇りました。

それは、教える時の大切な入り口の事です。

ある頃、私は本当に仕事が大好きで、自分に任された仕事への責任は果たそうと思って、仕事に邁進していました。
当時は、部下なし。
とにかく、80名以上の従業員が居る中で、経理総務を担当しているのは上司と私だけ。実際に上司は出歩いている時間が長いので、実質一人で事務から給与関係から、伝票処理から、電話応対まで任されていた頃でした。

人を育てるゆとりもない。
入社してもすぐに辞めてしまう。(後に私のせいだったかもと思えることもありますが・・・)

そんな時に、現場の人達もパソコンを触れるようになれば、私が楽になるのではと、現場の上の人からの提案で、なぜかコッソリと、3名がパソコン教室に通う事に・・・。

結局、教室の受講料は私が経理もしていたので、隠しても解る事で、「だったらその人達用にパソコンを購入しよう」という事になり、導入しました。
ところが、打ち込みの依頼をしても、文書作成をお願いしても、一向に触る様子がない。

時間は作れますか?と聞いても、返事はあるものの、出来ない。

「どうしたんですか。習っていると伺いましたので、後はなれるだけだと思うんですけど・・・」
そう伝えると、
「すみません、パソコンが映らないんです。」

ビックリしました。
打ち込みなどは勉強していても、電源の入れ方、切り方。ディスプレイの画面の電源が別にあること、などもご存知なかったのです。

「パソコン教室では、一から教えていただけるんではないですか?」
と伺うと、その教室では教えてくれなかったとのことでした。

おかしいぞ!と、高齢の私の部長も、パソコンを使えなかったので、市の主催のパソコン教室にかよってみる事にされました。
すると、最初に教えてくれるのが、電源のオンオフの仕方だったそうです。
指一本打法(笑)ですが、圧倒的に業務で活かすには、抵抗なく使い始めたのは部長でした。

そこで、パソコン教室は一区切りで支援を打ち切り、現場で学びながら触って覚えようと言うことになり、ご家庭でも練習されたり、使ってみたりしながら、その方々も入力だけでなく、文書も打てるようになりました。

その体験から、教えるには、自分達には当たり前でも、はじめの一歩から確認して見ることが大切なんだと気付かされました。

娘には、当たり前の事を当たり前にできるように教えてこなかった事があるなあ、と、改めて自分の接し方を振り返りましたし、これからの育成に関わる場面でも、大切にしていかなければならないと思いました。

電源の入り方かあ。

私は、まだ娘の「やる気スイッチ」を見つけられてないなあ。
これは私に与えられた課題なのかもなあ。
余談ですが、電源繋がりで、考えてしまいました。

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