リーダーは相手のために時間を割くのだろうか

コーチングをしていて、つくづく感じることは、相手のために時間を割いているという感覚がないことです。
私こそ、相手から学ばせていただく機会をいただいているように思います。
そんな時に、リーダーとしてせわしなく動いて居た時に、そんな事を思えただろうか?と自問自答してみました。

答えは、NOです。
忙しさに振り回されて、声をかけてくる人には「なんでこのタイミングで声をかけてくるんだろうか」と思っていた時期も長かったです。

けれど、ある時に、「この時間だけは関わる」と決めて、関わるようになりました。
すると、自分も楽ですし、ゆとりもあります。部下も声をかけやすいように見えました。
だからこそ、時間で動くように心がけていました。

そうなると、本当に忙しくて心にゆとりが持てないと、「この時間がなかったら・・」なんて、思うこともありました。
「同じ話し聴きましたよ。」「説明は良いから」と、イライラしながら聞いていることさえありました。
正直、こうした時の方が多かったのではないでしょうか。

感情のコントロールをしながら、表面を取り繕って、一段と増える相談に、「もうやだ」って思うどころか、「私って必要な人間なんだわ」と喜んでいたようにも思えました。

そうなると、完全に「相手のために」時間を割くのではなく、「自分のため」だったのではないでしょうか。
過去の事なので、その時の私がどうだったのかは解りません。でも、そうだったんじゃないかなあと、過去を振り返ってしまいます。

なぜなら、今も目一杯の時に、「私って必要な人間なのかも」と喜んでしまう自分が居るからです。お恥ずかしながら、忙しいことを嫌と言いつつ、どこかで頼られる事を喜ぶ私が居るわけです。

ただ、心にゆとりを持って、目の前の人に集中している時には、決してそんな事を考えているのではなく、その場その場に全力を注いでいるつもりです。

何に全力を注ぐのか。

相手のために私のできることをすること。
同時に、私自身が相手から学ぼうとすること。

この2つに集中をしています。まあ、同時に2つは無理でも、交互になのかもしれませんが、意識を向けています。
結果として、相手を認めることにもなっているようです。

時間を割いてもらっているのは私かも。
その思いが、きっと更に私を「意識して集中する」ということを実現させてくれているのかもしれません。

リーダーは、本当に相手のために時間を作っているのだろうか。
あなたはどう思いますか。

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