育てるのではなく、育つ環境を提供する

3年前に、名だたる講師の方々とお会いする機会がありました。
その時、たまたま隣に座った講師Aさん(いつもの事ながらイニシャルではありません)に凄く感銘を受けました。その方はずっと大手企業で、人財育成に携わっていらしたのですが、「育成」ではないと思ってから、色々お試しになって、その上で、確信を持てたので、同じ思いの方々を増やしたいと独立をされた方です。
その確信とは・・・・

その確信とは、「大手では特に、みんな優秀な人達が入ってくるわけだから、育成ではない。既に優秀なのに育てるのではなく、育ちたくなる環境を提供していく事が重要なのだ」と。

まさに、相手を信じて関わっているんだなと、そこに感銘を受けました。
確かに「ゼロスタート」ではないのですよね。ただ、社会に関しては無知であり、未知なだけで、そこへの歩み出し方や進み方が大切なのだなと考えさせられました。

とは言え、社会人として、ルールは必要なわけで、そのルールを教える事は必要なのでしょうが、その先にどう関わるのかは、上から目線じゃないんだなと思いました。

それ以来、「この人達は進む力はあるのに、進むのを止めているのは何なんだろうか」と、研修参加者に対して、私の問いが続くようになりました。
そして、今思うのは、「一歩を軽く感じられるようにすること」「失敗を堂々とできる場を提供すること」と思うようになりました。
また、育成ではなく、まずはその人の持っているものを活かす事はできないだろうか。それが自信に繋がるのではないだろうか、と思える様になりました。

以前から、そう考えながら接してはいたけれど、どこかテクニックのように使っていた気がしました。それが、テクニックではなくて、相手への信頼感から来るものなのかなと深く考えられるようになりました。
テクニックで使おうと思っている時というのは、相手を信頼しているわけではなく、やはり育てるというスタンスのまま何だなと気づく事が出来ました。

あなたは、育つ環境を提供していますか。

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