コーチは言葉の捉え方も受け止める

ふと今朝は「仲間って何?」と思ってしまいました。夢で「仲間なんだから、何でも知っているのが当たり前でしょ!」と以前言われた言葉を思い出したのです。
思わず辞書を引きました。が、そもそも「仲間」だけでなく、言葉自体の意味が曖昧なものって沢山あるんだなと思いました。

私の中では、「何でも話せる人」は、家族であったり、親友だと思っていたので、「仲間」って凄く深い意味で使うんだなあとその時に思ったのです。言葉の捉え方が違っているんだなあと。
なので、志を同じにしている人や、同じことを一緒に取り組む人達は仲間だという認識があった私には、「仲間」という言葉を発する機会が多かったように思います。ただ、受け取る側は凄く深いものだとして受け取っていると、そこにギャップが生まれていたのかもしれないなと、その時感じていたのを思い出しました。

そして、今朝ふと、そのことを思い出したのです。相手が言う「仲間」であれば、もっと私の事を信用してくれてもいいのに、信用してくれてなかった事が悔しかったんだと思います。だからずっと心のどこかに引っかかっていて思い出したのでしょう。
そして、それ以来、「仲間」という言葉をあまり使わなくなってしまった自分にも気付きました。

けど、そうじゃないんですよね。
人それぞれ、言葉の捉え方は沢山あります。
それを受け止めていく事、知ろうとすることも凄く大切なことで、「その人達にとっての仲間というのは、そういう事だったんだなあ」と理解しようとすることが大切なのですよね。

これは、コーチングの時には「より」気にしていくことでもあります。
「コミュニケーションが取れない」という人が居たら、
誰とのことなのか?
どういう状況をそう表現したのか?
取れている状態というのはどういう状況なのか?
などなど、詳しく聞いてみると、人それぞれ捉え方が違います。

具体的に知ろうとすることで、その人の物事の捉え方や、感じ方、基準など、沢山のものが見えてくるきっかけにもなります。
自分と違うからこそ、詳しく聞いてみる事が重要になってくることが沢山あるように思います。

コーチは、表面的な言葉を聞くだけではないのです。
その人の考え方の癖、物事の捉え方など、その人自身にまず興味を示すこと。

言葉では簡単にかけますが、先ほどの「仲間」の話ではないですが、意識をしてないと、違いを受け止められなかったり、自分と同じだと思い込んで、言葉に振り回されてしまうように思います。

言葉の捉え方さえ違うからこそ、その人自身に興味を持って聴くことが、一つのポイントにもなるのではないでしょうか。
意識しないと、ついつい自分と一緒だと思って、「解る解る~」であったり、「理解できない」とシャットアウトしてしまうこともあると思いますが、違うからこそ興味を持つ。これが、意識してすべきコーチの一つのポイントではないでしょうか。

コーチも一人の人間ですから、意識していない時には、心揺らぐものです。
けれども、自分が「違い」を大きく体験できた言葉でもあったんだなあと、ふと懐かしくもありました。
きっと、人間ですから、こうした捉え方の違いで、これからも心が揺らぐ事もあるでしょうが、コーチとして関わる時には、相手に興味を持つという事で、一段と意識をしていきたいと思いますし、普段もそんな違いに目を向けられるようになりたいなと思いました。

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