柔軟性と成長は受け止める勇気から

先日、目の前でわかり易く表現して下さったリーダーが居ました。
何を表現してくれたのか。
受け止めないという意志です。

「変わりたい」
「成長していかないと!」
と、言葉では仰っているのですが、指摘をされると、遠くを見つめて、フリーズしてしまい、反応も全くなくなってしまいます。言葉さえも発しない。すごく解りやすいのです。

それは特に、その方(以下Aさん)に対しての言葉でもないのですが、それでも受け取れませんと言う意志をはっきり感じていました。

たまたま、そんな時に、仲間からの360度フィードバックをもらったのです。
すると、「頑張っている」「私は理想に近づくために成長を続けている」という自負があったようで、「こんなに頑張っているのに・・・。もう私はダメだな。」と。
仲間達もフィードバックをしあったので、そのフィードバックに対し、感想を更なる改善点を伝える中で、Aさんだけは、「私はもう無理だと思います。」とだけ話し、その先が大切だと仲間に促されても、「次ですか。辞めるって事でしょうか。」と・・・。

素直にフィードバックした仲間にも嫌な思いをさせていることにも気付けない状態のようです。しかも、仲間と言っても、そのAさんが、その中では役職的には一番上に位置しているのです。

その様子を見ていて、一番ショックを受けていたのは、社長でした。
成長するための機会を受け止める事が出来ずに、シャットアウトしてしまったことに非常にショックを受けていらっしゃいました。

ただし、自分にとって衝撃的な事というのは、その場で受け取れない時もありますから、時間をかけてでも受け止めるか、受け流すか、方法はあるでしょうから、自分の中で消化をして、次につなげていっていただけたらと期待をするばかりです。

そのAさんと仲間のリーダー達に関わり続けて数年ですが、気づいてみると、Aさん以外の方の成長が著しくて、今はAさんよりも周りの人のリーダーシップが目立つようになってきていました。
これは、先日のこの反応の積み重ねが示した途中経過なのかもしれないと感じました。

必死にやっていらしただけに、一旦は受け止める事ができたら、きっと大きな変化に繋がると信じて皆さんも伝えていらっしゃる言葉でしょうから、その言葉を一旦は受け止める勇気を持っていただけたら、どんなに変わるのだろうと、関わりながら感じています。

客観的に感じながらも、どこかで「私にできることはないだろうか」と思ってしまう私が居ますが、今はAさんが(その後の選択はどうであれ)受け取る勇気を持っていただける日が近いうちにあることを、見守るしかないと思っています。
それでも、受け取れる内容ではなかったり、受け止めるのに時間がかかるならば、それはフォローしていきたいと思いますが、率直に伝えてくれた仲間のためにも、一歩踏み出す前に、まずは受け止めて、「反応」を「対応」へ変えていっていただけるのを、陰ながら見守っていきたいと思います。

反対に、フィードバックしあった仲間の受け止めて、次につなげる糧にできる仲間達の、今後の成長も楽しみにしていたいと思います。

受け止めるって勇気がいる事なんですね。
目の当たりでそのことを見せてくれたAさん、ありがとう。
そして、感情含め、味わう時間から早くぬけ出すことができますように。

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