「得意の思い込みだね」

良くお話しをする方Aさんと、会話をしていると、たまに言われる言葉。
「おっ、また得意の思い込みだね。」
そうなんです、自分には当たり前でも、人から見たら違うことは沢山あるのに、体験が何度も続くと言い切っちゃう。「私にとっての普通」なのに、「周りにとっても普通」にしてしまって居ることに気づく瞬間です。

「天気予報の雨は、良く前倒しになる。」
「女性の方が、直感は鋭いのは当たり前。」
「この地域(栃木)の人は、みんな優しい。」
「私の同級生たちは、地域で活躍している人が多い。」
「声が大きい人は実は小心者。自分がどう見えているか知りたがり」
思いっきり、私の目線からの捉え方なのに、それが当然だと思っていると、Aさんに「出た出た!」とツッコミを入れられる。

そうです!
私にとっての思い込みだけれど、私の周りでは「たまたま」そうなんだもん!と思っている。

だから、たまたま会話で、当たり前だから普段言わないのに、ポロッと話すと、ツッコミを入れられる。
その瞬間、思わず「ほんとだって」と言いながらも、内心は、「その通りです。私の思い込みです。」と思っています。

けれども、誰にでもあることなのですよね。
コーチングでも、その聞こえてきた「考え方の偏り」について、「それって本当にそうなの?」と聞くと、あれ?となります。

昨日も「The今どきの若者の象徴」と思っていた若者B君の話と話をしました。
あった瞬間、既に値踏みされている気分。
警戒心もあるようなので、入社の頃の思いから聴きながら、話をしていました。
色んな話をしていると、「僕に限らず、業界自体が危機だと思いますよ。なんとかしてもらわないと。」と。

私は思わず「他人任せなんだあ。業界全体が本当にそう思っているのだろうか。」と感じました。が、私の中の「若者の思い込みは、『空気が読める』です。」

次の瞬間「あっ、僕はまた周りに何とかしてもらおうとしちゃってるんですけどね。」と。

そこで、「そっかそっかあ。そう思うなら何かしてみる?」と言うと、「いや、僕が1人でなんとかしようとしても、なんともならないですから。」とクールなお返事。

私「そのことを誰かに話した事はある?」
B 「ありますよ。友達にも上司にも。でも糠に釘なんですよ。」
私「そっかあ。糠に釘なんだあ。ほんとに?」
B 「・・・・」
私「そっかあ。」
B 「・・・・。いや、僕が言うだけだから、周りも本気にならないんですよ。
  僕の中で、熱くなるのは格好悪いって言う思いがあるんですよね。
  この仕事むっちゃ好きだけど、1人熱くなってどうするんですか?
  むっちゃ浮くだけで、何も変わらないんですよ。」
私「そっかあ、試したことがあるんだあ。大変だったね。」
B 「・・・いや、想像です。動いてみたことはないです。」
私 「仲間に話した時の仲間の反応は?」
B 「同感してくれましたよ。
   まあ、そん時になにかやろうぜって言えばいいんっすけどね。」
私「そう思ったんだあ。」
B 「ダメですね。ほんと熱いのは格好悪いって思っちゃって。ほんとはどっかで格好良いって思ってるんですけどね。」
私「あらま、どっちなの?」
B 「昔熱い奴が居て、うざかったんですよ。ってか、浮いてた奴だから、巻き込まれたくなかったんですよね。
  でも、どっかで『すげえ、こいつ』って思ってたんですよ。」
私「そっかあ。」
B 「僕、熱くなるのが格好わるいって思うことで、自分が間違ってないって・・・。」
 「・・・」
私「どうしたの?」
B 「僕、熱くはなれないです。でも、やれることやってみます。」
私「おっ、かっこいい!」
B 「まじっすか。今まで言われたことないっす。(照れている)」
 「こういう時間があって良かったです。今度会える時には、熱い男になってるかもしれませんよ。笑」
私「うん。どの位先になるかわからないけど、あったら見てるからね。」
B 「任せて下さい。あざーす!」

最後は、徐々に砕けてくるもの「今どきだな」と私の「思い込み」が始動しました。が、B君の会話だけで徐々に変わっていく様子が不思議でした。

実際には、もっと具体的な事も話してくれているけど、そこは話せなくてすみません。
でも、大筋がこんな感じでした。

私は「思い込み」=「思考の偏り」だと思っています。
だからこそ、その偏りに気付けば、自然に軌道修正をできるのではないかと考えています。

私にも、思わない方向に流れた会話でした。
B君、次回会うのが楽しみです。

あなたは、どんな思考の偏りを持っているのでしょうね。

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