リーダーの愛のムチとは

リーダーをしていると感じることは、メンバーを動かすのは、行き先を示すことと、メンバーへの愛の「ムチ」なのではないかということです。
この「ムチ」が意味がいくつもあるように思うのです。

つまり、通常いうところの「愛のムチ」は、相手への叱咤激励ということです。これが叱咤が、信頼関係が構築されてないのに、叱咤激励をしていると、「怒られた」としか思わなくなってしまいます。
そこで、日ごろからの声かけや、相手への愛情があることがわかる日常があって、相手に「私のために言ってくれているんだ」と伝わるわけで、「ムチ」も「愛」を受け取ってくれるのかは、相手との関係性が重要なポイントになると考えています。

もう一つが「無知」です。
相手に対して、わかった気にならないこと。相手がしている行動に対してもわかった気にならないこと。常に「無知」だと思って接していることも重要だと考えています。
「なぜそんなことするんだろう?」という行動があれば、叱る前に、相手の行動に対して「無知」だから、聞いてみます。
「これくらいの時間できるだろう」と思って、期限を決めて仕事を任せてできないと「なんでできないんだ」とイライラしてしまいますが、「どのくらいできるのか」を相手の能力に対しても、まだ無知な部分もあるから、聞いてみる。
明らかに、期間が長いときには、交渉もしたり、やり方を教えたりしながら、かかわり方を変えていけます。

途中で「ちゃんとやっているのかな」と不安になれば、聞いてみる。
自分が「無知」だと思えば、結構、事前に聞いて、軌道修正ができることが多くて、相手を叱る回数も減ってきたのです。

無知と鞭(ムチ)
二つのムチを使いこなすのには、日ごろから、メンバーのことを気にかけ、声にしていくことが最重要なかかわり方なのではないでしょうか。

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