上司の思いと異なる反応に戸惑う

研修をしていて、たまに失敗から学んでほしいという思いもあり、少し体験にひねりを入れる事があります。
そんな時に、「なるほど!」って思って下さる方も多いのですが、最近では、「トラウマになりそう」と言う人も出てきてしまいました。
安心安全な場を作っているつもりでも、学びが「自他ともにこれでよいのかを疑ってみる」という良くも悪くも、安定感は感じない学びになってしまう事もあります。

そんな時に、「自分の思いとは違う」と思っても、受け取る側の感性ですから、私がまだ相手への興味が足りなかったのかもしれないと思うようになりました。

時に、「仕事ってそんなに甘くないよ!」って自分の体験からの学びを押し付けてしまっているのだろうかと悩む事もあります。
そして、時に、「研修の中で失敗しておけば、現場では同じような失敗をしなくて済むのだから、痛い経験になってもこれでいいよね。」と思う事もあります。

自問自答しながらですが、今現在の考え方としては、すんなり出来る仕事の方が少なくて、そこでの考え方も含め、学び合っていく事ができれば、痛い体験も今の方が良いのではないかと思ってはいます。

しかし、これが上司という立場だったらどうだろうか。

既に現場なわけだし、困るなあと思っていたら、先日の研修の際に、「講師に聞いてみたい」と言って質問があったのが、「辛いことや悲しいことがあった時には、どこで泣けば良いですか。」という質問でした。
お手洗いはお客様も使われるので泣けないということで、どこで泣けば良いのかという事を質問されたのです。

「泣く前提で考えるよりも、泣かなくてもよいようにするためには何ができるかを考えませんか。」とまずは返しました。
すると、それでも泣きたい時には?と言うので、そういう体験があるのかと、聞いてみると、アルバイトの時に悔しくてお客様の前で涙が出てしまったら怒られたので、トラウマになってしまったというのです。

そうなると、研修ではない場の上司だったらどうするのでしょうか。
泣かれたらどうするのでしょうか。

思わず、上司をされている方々と、自分だったらどうするだろうか。
上司の意図と違う捉え方をして、凹んでしまう人とどのように関わる事ができるのでしょうか。

お話しをしたり、自分の経験、部下育成の事を思い出したりして、これかな、と出たものは以下のようなものでした。
1.受け取り方が違うのは、反応を見てからしか判らない。だったら、まずこちらの意図で関わるしかない。
2.そもそも、普段から他愛もない会話をしながら、愛のある指導である事が伝わるようにする。
3.泣くのを恐れていたら、何も仕事が与えられなくなるので、反応次第で、「なぜ泣いたのか」をまず聞いてみる。

というものが出てきました。
違う反応ということでいうと、泣くという反応ばかりではないですが、たまたま最近の話題で、何となく自分の関わりに迷っていた時に、上司としての関わり方について、話をする機会ができたので、学びを書かせていただきました。

あなたならどうしますか。

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