私に何ができるのか

公務員になった頃、周りには優秀な人達ばかりで、「私なんて何もできない」と思っていました。
次の職についても、中小企業ではありましたが、たまたま事務所が優秀な方々ばかりで、大手企業勤務経験のある社長に、会計事務所でやり手だった方で、頑張りすぎて、少しゆったりやりたくなったというバリバリ経理に長けた長老。そして、大手企業の事務のスペシャリストで、結婚を機に田舎に戻ってきた先輩。そこに、私が20歳以上離れているだけでなく、スキルも違うのに入社。「ここにも居場所はない」と思っていました。

けれども、そんな凹んだ時に支えてくれた言葉がありました。

「頼れる人には仕事が集まり、信頼出来ない人から仕事は遠のく。」と、最初の職の当時の市長から頂いた退職の際の色紙の文言でした。
「本当に要らない人になるかどうかは、自分次第なんだな。」と思った事を今でも覚えています。

だからこそ、私ができること。私にしかないものが、若さと笑顔なら、とにかく笑っていよう!と決めました。
どんなに泣きたくても、笑っていました。
悔しくても笑いました。
「smilecoachちゃんが居るだけでホッとするね」と、お客様から言われる事だけが、当時の支えでした。

でも、できることは増やしていかないと、「若さ」はなくなりますし、仕事は笑っていられる事ばかりじゃない。
じゃ、次に何が出来るのか。

とにかく、「できない」と言わない思考になり始めていました。
どうしたらできるのか。
何が私にできるのか。
情けないほど、自分を認めてもらうことに必死でした。

けど、おかげで成長して、ゆとりを持てた時には、部下を持つ立場であり、お客様に満足を提供するには?とかんがえられるようになっていました。
最初からお客様のために・・・とかんがえられるほど、高尚ではなかったので、まずは「自分に何ができるのか」を散々やってみて、認めてもらってから、やっと視野が広がったのです。

お客様に「smilecoachさんは、なぜそんなにもお客様のために尽くせるのか」と聞かれて、「好きだから」と答えられるようになったのは、ここ10年です。
それまでは、自分のためでした。
きっと、今でも自分の自己満足のために過ぎないのかもしれません。

けれども、段階があっても良いじゃないかと私は思います。
最初から、周りへの貢献や、社会に影響を与えられる事を想像出来る人は、きっと起業を若い頃から思うのではないでしょうか。

でも、私は凡人なので、まずは「私のため」だったんです。
そこから、徐々に仲間に喜んでもらったり、一緒にやり遂げたり、お客様に喜んでいただいたり、ありがとうと言って頂けるようになって、やっとお客様優先になったんだと思います。
やっとご恩返しができると思えるようになったんだと思います。

だから、最初の一歩は、自分にできることをやること。
それがどんな影響を与えるのかは、その後に感じてもいいじゃないですか。
今は、そう思えるようになりました。

いろんな考え方はあるでしょうが、私は今、誰かのために何かできる瞬間が繰り返される事が嬉しいです。
私にできることを増やしながら、関われる人達と創り上げる時を楽しめるようになっています。
けど、変わらない思いは、「自分に何ができるのか。」発展させれば、「何ができるようになれば、もっとお客様が喜んで下さるのか」ではないでしょうか。

「何もできない」といじけていた私も、少しは皆さんに貢献できるようになってきました。
まだまだ、影響力は小さいけれど、これからも「自分にできること」で、周りに貢献できることを探し、し続けたいと思います。

あなたにできる事はどんな事ですか。

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