自信って?

コーチングを学び始めて、コーチ同士でコーチングの練習をしたときでした。
「自信がないんです」と言う私に、「どういう状態があなたにとっての自信が持てた状態なんですか。」と聞かれたことがありました。

当時の私には、「自信なんて、いつまでもつくものじゃない。」と思えて、黙り込んでしまった経験があります。
その時以来、「自信がない」という言葉は極力使わないようになりました。

言葉が悪いのではなく、結局、読んで字のごとく「自分を信じることができない」ということなんですものね。
「私にはできないと思っている」というのが、正しい言葉なのでしょう。

そうなると、やったことのないことに関しては、私はいつも「自信がない」と言ってしまうことになるのではないかと思ったのです。

それでも、やってみると、やれることもあるのに、「できない」「やれない」と私が思っているだけなんですよね。

きっとこれは私だけの考えなのかもしれないと思うので、一応は「自信がない」という人に対しては、「できないっておもっていらっしゃるのですね。」と聞いてみることにしています。
すると、多くの方が「まあ、やってみないと解らないですよね。」と仰ったり、「何をそんなに怖がっているんだろう。」と自問自答を始められたりされます。

できないと思うことと思わないことがあるとしたら、その違いは何なのでしょうか。

最近、ある場所で「自信がない」という言葉を多くききます。
そして、多くの方が、「成功するイメージを持てないから」と仰います。そこで「成功のイメージ」をいろんな角度から想像していくうちに、「できるかも」になってきます。
すると、「自信がない」から、「どうしたらできるのか」を考えられるようになってきます。

コーチングをしていて、この変化にかかわれる瞬間がうれしくて仕方ありません。
以前の職場では、半ば強引に「経験すれば解るよ」と、経験から学んでもらうことが多すぎて、相手の気持ちに敢えて「鈍感」になるということも多々ありました。

今でも、そういう瞬間が必要な時もあるのだろうと思いますが、外部からかかわる場合には、本人の気持ちが変化していくことに「敏感」でありたいとも考えています。

「自信がない」という時にも、時には自分の力を信じられなくても、鈍感になってやってみるという体験から、自信につなげていくこともありではないでしょうか。そんな使い分けができるようになったら良いですよね。

この一つの言葉から、自分を見、相手にかかわることを学んだコーチングと、その後のかかわりを少し思い出し、書いてみました。

あなたも、「自信がない」って使っていませんか。

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