行動の学びを促す問い

行動の学びをいかに促すのか。
自分のメンターと話をして気づいたことです。

上手くいったことも、いかなかったことも具体的に振り返ることって大切ですよね。

そのさいに、「どう思ったのか」「どう感じたのか」「何を気づいたのか」ばかりでは、気持ちを言葉にすることはできても、概念化できません。

となると、何をすれば、次の行動が良いことなら続き、改善したいことなら、改善していけるのか。

特に、人数が増えれば増えるほど、人の体験も疑似体験できるほど、その行動と行動の起こった背景を確認することが大切だと考えられます。

その行動や背景を質問していくことで、「こういう時にはこうすればいいのか」という概念化が進みやすくなりますし、他の人はその行動を聴くことで、行動を学び取る事もできます。

今日、とある敏腕営業パーソンに「出来る人と出来ない人の違いって何?」と聞きました。
すると、「そもそも出来ない人って、出来ないと認識してないんじゃないかな。上司や周りが「できない」と思っているだけで、本人は満足しているんじゃないかな。」と。

結局、気持ちや思いの事はあっても、行動の違いや、どういう考え方をしているのかなど、お互いに具体的にする機会もないので、行動に対する学びもなければ、変化をさせることも厳しいのだろうと思いました。

では、その行動をどう言葉として引き出し、概念化するのかですよね。
単純に、5W1Hと言われるような具体化をして、イメージを共有できるようにすることです。
ですから、私達コーチが関われるとしたら、5W1Hを聞いて、良いことは続けていけるような概念にしていくこと。変えていきたければ、差を行動レベルで言葉にしてもらって、差を見える形にしていくことでもできるでしょうし、「できるできない」の解釈になっているものを、具体的な事実としてみえるものにしていくことで、改善の糸口を見つけることもできるのかもしれません。

今日、あるマネージャーがおっしゃいました。
「無意識には出来ているんだけれど、なぜできているのかを行動レベルで分析することによって、概念化していきたい」と。
私も、そう思って、概念化できる学問や、知識を得ようとしてみたのですが、一番学びになり、概念化の役に立ったのは、その場に居る方々の言葉や反応、その時に自分が何を発し、何を行動したのかを分析することでした。
録音してみたり、録画してみたり、行動を具体的にするための問いを持っていること自体が、概念化に役に立ち、学びを深めてくれました。

あなたも、ついつい目に見えないまま、クリアにしないままで、概念化できてないことってありませんか。
部下が居る人なら、部下の行動を概念化、あるいは改善しやすい状況まで具体化しないで終了にしてしまっていませんか。

私も、コーチとしても、その辺りをもう少し磨いていきたいと思います。

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