一つに集中してじっくり聴く

コーチングシリーズです。「聴く」事がいかに重要かを感じるのが、電話でのコーチングです。
本当は五感を使うとなると、対面の方が情報量は多いです。しかし、お忙しい経営者や営業職の皆さんだと特にですが、ちょっと空いた時間にコーチングを・・・と言う方もいらっしゃって、平日の早朝などにコーチングを電話でされる方もいらっしゃいます。
その中で、改めて「聴くこと」が重要であることを感じています。

基本的に内容を聞いても居ますが、多くはその人の発するノンバーバル(言葉にならない感覚)に耳を傾けています。

例えば、「おはようございます」という声一つでも、声の大きさ、トーン、ペースなどから、あれ?いつもの様子と違うなと感じる時があります。
「お声が低いようですが、どうかされましたか?」と。すると、「実は最近忙しくて、全く休めてなくて、疲れかなあ。」など、本人が見ないふりをしている体調に気づくこともあります。

同じように、話をされていると、電話は耳だけが頼りなので、急に声が明るくなったり、語気が強まったりすることがあると、すぐに伝えます。
本人も、話す内容に必死になっているので、その変化には気づかず、私が伝えた時に初めて、「確かに、私が大切にしている事なんだな。」「明るい声になった?ウーン、確かに今回はいつもの課題より取り組むのが楽しいんだよな。何でだろう?」など、その方の考え方や、捉え方、価値観などにまで、深く話が変化していきます。

すると、「さっきの課題は◯◯じゃなくて、実は私の捉え方なのかもしれない。」などに発展すると、外側にあると思っていた課題が、急に自分の内面の課題に変化し、自分の内面だからこそ、自分が変化することで外側への影響を変えていくことができるという事に気づかれる事もあります。

もちろん、誘導ではないので、その声の変化に何の意味もないと思う、とおっしゃることもありますが、声に注目するだけでも、話の内容を聞いているだけは聴けない事が聴こえてくるのです。

こうした体験を積み重ねると、五感を使って聴く事の大切さを痛感しますが、まずは全てを聴くというよりは、本当に一点だけで良いので、集中して聴いてみると、いつもと違う何かが聞こえて来るのではないでしょうか。

問題解決も、まずはその問題自体を、本人がどうして問題と捉えているのかなどもお話ができることもあります。
いつともは一味違った話の聴き方をしてみませんか。

と、言いながら、私も日々修行中。一緒に挑戦してみませんか。

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