ネイティブコーチのひとりごと

ネイティブコーチと仲間から言われるsmilecoachの考え方、コーチング的要素、日々の生活や研修講師・リーダーを楽しむ様子からのsmilecoach自身の気付きを毎日お伝えします。

本当のYESマンとは「ハイ」ではない

   

本当のYESマンってどういう人でしょうか。
「ハイ」と何でもやって見る人も凄く挑戦していて良いのでしょうが、そこに信念があるのでしょうか。

昨日お会いした大好きな女性経営者の方のお話を聞きながら、前の職場の経営者に教えてもらった事を思い出しました。

「俺は、今のここに居る人達(そこには3人が居ました)が会社を支えると思っている。
 一人は、俺の言うことをハイハイと聞いてくれて、難しい事でも何とかしようと思う部下。
 一人は、俺に必要な情報を運んでくる部下。
 もう一人は、忠臣だ。いわゆる会社の長としての俺に、たまに間違っているんじゃないかと言ってくる部下。
 誰一人欠けても、今の俺だけではやっていけない。
 でもなあ、この中で一番大切にしなければならないのは誰か解るか。」

この命題の後、経営者に電話が入り、その場ではすぐに答えを聞くことはできませんでした。
あなたならどの人ですか。

電話が終わるまでの間、それぞれがどの立場で言われているかを知ってか知らずか議論をしていると、経営者が電話を終えて戻ってきました。

「答えは誰かわかったか?」

経営者はいたずらっぽく笑った後、「忠臣だよ」と。

「俺だって、間違える事があるかもしれない。
そりゃ、考えて言っているから間違っていると思って口にすることはない。
だから、間違っているんじゃないかと言われる事には正直腹が立つ。
でもな、言ってくれる奴が居なかったら、俺は深く考える機会もないまま、間違っている方向に導くかもしれん。
だから、腹が立って、『そうですね、そうですね』って言ってくれる奴に愚痴をもらす事もあるけれど、だから要らない人物だとは思わない。
ただコイツ(目は私を見ている)のエゴだけなら要らん話だけど、皆がどうだとか、会社がどうだとか、エゴじゃない部分で言ってくれてるなと解るから、その時は腹がたっても、とりあえず検証しようと思ったり、それに反論できるだけの材料が俺にあるかを深く考える事ができる。

まあ、馬鹿にするわけじゃないけど、普通の経営者は、こういう奴を目の上のたんこぶだからってきっちまう。
でも、俺は目の上のたんこぶがあるから、良く見ようと思える事を有り難いと思う。
それでも見えんところを『ここに◯◯があります』って教えてくれる奴と、『そのまま進んで大丈夫ですよ』と言ってくれる奴も居るから、俺は堂々と進めるわけだ。
まあ、お前(私のまだ見てる)はこのままで居たらいい。いや、その方が俺にはちょうどいい。」

私かあ。
自分は「ハイ」と従順な困難を乗り越える人と言われていると思っていたのに、どうやら違った事に驚きながらも、有難く思いました。

そもそも、その話をわざわざしてくれたのは、後から知ったのですが、その時に経営者が私に対し「全く、smilecoachはうるさくて仕方ない。俺がやると言ったらやるんだよ。」とかなり豪快に怒っていらした後で、「そうですね。」の方が、私を辞めさせようと、情報屋の一人に私のあら探しを依頼したのを知って、「そうですね」の方に吐き捨てて冷静になれた社長が、他の二人に向けてわざわざ仰ったのだそうです。(苦笑)

私はそんな風に思われていたのねと、またショックも受けながら、私は「おかしい」と思うことは伝え続けました。
とは言え、一度叱られてからは戦略に口出しはしません。
「おかしい」とお伝えするのは、人の扱い方や、理念にずれていると感じた時だけです。

昨日お会いした女性経営者が、「組織って、女房役がリーダーの悪口言っていても、リーダーが間違った方向に進まないためには面と向かって対立している分には意味があるって事も知ったんですよ。」と話して下さった事で思い出しました。

私の場合は、間違ってほしくないという思いより、ただの忠誠心、いや忠義心って言ったほうが良いのかもしれませんね。
リーダーとしての勉強をされ、勉強されただけでなくちゃんとそのことを体現できるという尊敬できる経営者だったために、言えた事でしょうし、許された事なんだと今、改めて思います。

もしかしたら、辞めさせられるかもしれないから言えない人もいらっしゃるでしょうが、「何が根拠になって言うのか」ではないでしょうか。
理念や、企業を育てている人にスポットを当てた言葉になっているかどうかではないでしょうか。
エゴは見ぬかれます。
ただ考えなく、ハイと言っているのも見ぬかれます。
ハイという人ばかりでは、上司が深く考える機会を奪ってしまうかもしれません。
どう伝えたら、上司にも伝わるのか。
反発することが良いことばかりでもありません。ただの不安なら、進んでみる「ハイ」の方が、企業にとっても嬉しいものです。

YESの基軸をしっかり見極める必要はありますが、そんな人をも大切にしてくださる上司に、企業に、寄り添っていたいものです。

あなたはどう思いますか。

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