やる気とモチベーションとパッションの違い

2009年の大手企業の経営者の講演を伺った時の事でした。今でもはっきり覚えています。
「パッションが大切。でも日本語に訳そうとすると的確な言葉が見つからず、情熱とか熱意が近いですかね。」と。

私は、気になった事がずっと頭に残るタチらしく、講演者の名前も覚えていられなくても、聴いた内容がずっと残っていました。
しかも、当時、マネジャーだった私にはすごく印象に残っているのです。
「チームをまとめるには、まずリーダーがパッションを大切にしていること」

改めてパッションを辞書で引いてみると、「熱意」という言葉の他に「熱中」という言葉がありました。

モチベーションは「動機付け」なので、内外から与えられるもの。外からであれば「人をやる気にさせること」
そして「やる気」とは、「物事を行おうとする気持ち」つまり、「今ここ」でどう感じているかの気持ち。
パッションも「沸き起こるもの」なのでしょうが、「熱中」という意味がある事で、時間を忘れてできるような事もそうなのかなと。

そうなると、確かにpassionって単語は日本語にしづらいのかもしれませんよね。
その方、思い出しました、元コカ・コーラの社長をされた魚谷さんです。魚谷さんが言葉で悩みながら表現されたのが、「うーん、激しくとか・・・」と。

部下のやる気を引き出すといいますが、気持ちを引き出すこと。
でも、その後、熱中できるような事にするためには、そこにやりがいや、楽しさなどの気持ちが動くことも大切なのでしょう。

そう思うと、部下を育てたい上司が、その時に部下が何を感じているのか、どうしたら楽しめるのか、そうした外的機会を与えたとしても、そのことを感じ取れる能力がなかったら、伝わるものも伝わらない。
「おっ、今いい表情しているね。」
「楽しそうだね。」
とその時に気づいて伝えることも、手伝いになるのかなと思いました。

けれど、それをpassionに変えていくのは、本人にしかできないことなのかもしれませんよね。

「まずはリーダーがpassionを見せていく」事も大切なのでしょうね。

あなたはどんなpassionを周りに見せていきますか。

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