ネイティブコーチのひとりごと

ネイティブコーチと仲間から言われるsmilecoachの考え方、コーチング的要素、日々の生活や研修講師・リーダーを楽しむ様子からのsmilecoach自身の気付きを毎日お伝えします。

優しさが部下の成長を妨げる?

   

優しいって素敵な事ですが、たまに(?)「smilecoachさんは優しくない」と言われる事があります。逆もありますが、自分でも優しくないなって思うことがあります。
それは、特に部下に対して発揮されてしまいます。

厳しいという観点から言えば、それも部下育成の一つなのですが、「優しくない」と言われるのは、私が正しいか解らないけれど、自分なりの答えを持っているのに、敢えて答えないからです。

ある部下Bさんとのやりとりです。
B 「時間いいですか。納期に間に合わなそうだけれど、どうします?」
私「間に合わないというのは、具体的には?」
B 「えっと、八割までは納品時間に間に合うけれど、あと二割が間に合わないんです。」
私「そうなの?方法はあるの?」
B 「ないから聞きに来たんです。」
私「私にどうして欲しいの?」
B 「・・・。できれば、納期をずらしてもらないかと・・・。」
私「交渉はしてみるけれど、出来なかったらどうするの?」
B 「・・・。ほんとは考えがあるんじゃないですか?(ちょっと攻撃的に)」
私「現場に居るBさんの方が今の状況については詳しいでしょ。私よりBさんの考えを聞きたい。」
B 「あと二人居れば、何とかなるんですが。」
私「わかった。じゃあ、どの部門からか応援に行けないか確認してみるよ。その後、応援がなかったら先方に交渉してみるよ。」
B 「解りました。」
私「うん。よろしく。」

Bさんは慎重派なので、早めに相談に来てくださるし、慎重派だけに現場のリスクも把握してくれています。
ですから、その人が二名居れば何とかなるという時には、本当に二名追加できたら何とかなるんです。私にはそんな安心感があるから、その人の意見を敢えて聞きます。

私が得意な事と与えられた権限は、社内外の調整なので、まずは社内で調整してみる。それでも駄目なら社外への交渉です。
この時には、一人しか応援がお願いできなかったので、私が応援に入り、何とか二人の応援となり、納期に間に合わせる事ができました。

が、この状況になれたのは、Bさんの育成や能力の開発に関する役割を上司に頂いてからでした。
それまでは、Bさんから相談されると、状況把握に必要な情報を聞き出して、指示を与えていました。すると、帰宅後でも休日でも、トラブルが起こる度に相談の連絡が携帯に入りました。

状況を把握する上では良かったのですが、育成という観点から見ると、私が判断してしまうことで、その人の育成を妨げている可能性がある事に気づいたのです。
休日に出勤してくれているのに可哀想だから。
いつも頑張ってくれているから、相談位全て応えたい。
これらは、優しさだけでなく、私自身の申し訳ない思いを埋めるための行為であって、Bさんの育成や能力の開発にはならないんですよね。

Bさんに関わらず、他の皆さんにもそうだったのかと、改めて気付かされました。
その事に気づいてからは、その人の特性を活かして考えてもらい、行動してみて欲しいと思えるようになりました。
すると、私じゃ発想できなかった事も出てきて、コストが発生しそうなものに関しては、その人達が考えてくれましたが、いかがでしょうか。と上司にコストの承諾を受けるようにしました。

すると、上司は「やってみないと解らないからやってみたら。」と機会を下さいました。
そのまま報告すると、部下は何とか成果を出そうと頑張ってくれて、予想以上の成果が出たことも少なくありません。

相手を思う優しさが、仕事上では成長を妨げる事になるかもしれないという事を知っておいてほしいと思います。
おかげで一時期、孤立しましたが、それでも部下たちが成長し続けてくれたことは嬉しかったです。その成長を伝えた時に、「認めてくれてありがとうございます」と笑顔になっている部下を見ているのは幸せです。

優しさの定義なんて解りませんが、きっと「優しさ」の表現方法って沢山あるのでしょうね。
自負できるとしたら、手伝う優しさは見た目減りましたが、成長を支援する優しさは増しているのかもしれませんね。

「親の心子知らず」ではないですが、いつか質の変わった優しさが伝わる日を信じて・・・・。

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