考え方を真似する方法とは

昨夜、成長著しい会社の経営者Aさん(いつもAさんですみません。不特定にするためのAさんです)とのコーチングでした。内容自体には守秘義務があるので触れられませんが、その中で大きく、私が学ばせていただいたことと、そうだよねと確信した部分についての話しです。

まずAさんが仰ったのは、「仕事自体は日々積極的に活動できたとしても、知らないうちに感情の渦に巻き込まれたり、考え方が固執していくことがある。そのことに対し、客観的に見てくれて、極端な話し、男女の色恋沙汰まで信頼して話せる相手は居ない。しかも、そのことにお金を出すわけだから、自分がこの時間をどう有効に活用するかは決められる。投資しているお金には換算できない程の効果を感じている。正直、こうした事に投資できる人が僕のように伸びているんじゃないだろうか。」と。

有り難い言葉であり、自分がコーチングを受ける立場として感じていることでもあったので、非常に対等な関係で居られているようで嬉しかったです。また、「見えない事への投資だからこそ価値を見出すのは自分」という部分は、コーチングに限らず言える事ではないかと感じました。

そんなコーチングの中で、Aさんが影響を受けている方B氏のお話がありました。
Aさんは、B氏と共に動く時には、その人の対応の仕方を真似するのではなく、B氏の考え方を真似できるように、どう考えているのかを学ぼうとされているそうです。
よく「釣った魚をあげるのか、釣り方を教えるのか」という育成の話しがありますが、Aさんが仰ったのは、まさに釣り方を学ぼうとされているのでした。

では、その際にどのように学ぶのかを伺うと、その人の投げかける言葉などを聴いていらっしゃいました。
私も学ぶ時に同じことをしているので、私なりに答えますと、私の場合は「その人の持っている問い」「信条」を学ぶ事で、考え方が見えてくるように感じました。

例えば、「そもそも、そのことをする意味は?」と良く発するメンターの方がいらっしゃると、その問いによって、意味付けを考えるようになります。聴く時にも、その問いを真似すると、相手も同じように考えてくれるようになります。

部下を育成するときにも、緊急な場合でも「あなたならどうする?」「やるために、今できることは?」「成果のためにあなたが出来る事は何?」という問いを発しておくと、最初は答えられなくても、徐々に答えられるようになってきました。結果的に自分で前向きに考えたり、自分の役割を認識できるようになってきました。

考え方を学ぶというのは、難しいことに感じるけれども、まず問いを真似る事から始めると、考え方は身につきやすいと感じてます。

Aさんの話しに戻りますけれど、AさんはBさんの事柄よりも人柄を見ようとされていました。
「この自信と余裕は、相当な経験を積んできたからのものだから、僕が1日2日で習得できることもないし、すぐ真似しようと思っても、経験を積まなければ手に入らない。だから、僕は最初から上手くいかなくても、動くしかない。正直、焦ったり、不安だったりすることも沢山あるけれど、人は経験からしか学べない。だからこそ、僕は動くしかない。自分にBさんと同じような言葉を発し、動くことでしか、Bさんに近づく事はできない。

まあ、どれだけあがいてもBさんになることはできないけどね。(笑)
でも、真似して、やってみてからオリジナルになっていけばいいんだから、今は真似る時期だな。」

聴いていて、「動く」という言葉が力強くて、そのことをお伝えすると、「まあ、やるしかないですよ。1年、そして更に1年と、時を経てば、やらないよりもこんなに成長している自分を自分の体験で見たから、動けば何とかなるという僕なりの自信なんでしょうね。(笑)」と仰るAさんが凄く眩しく感じました。

結局、真似している自分を振り返りながら、成長した自分を認めている事も、続けるコツなのだろうと学ばせていただきました。そういうAさんと影響を与え合える関係で居られる事に感謝です。

私も、「進むにはどうしたらいいか」という問いを自分にたまに投げていましたが、今日は「どのように進むか」に変えました。
良いか悪いかよりも、まず進む。Aさんの考え方を真似してみます。

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