目的がずれてない?

とある企業の方とお話していて、凄く楽しかったのは、学んだ事をいかに職場で展開しようとかと必死に考えていらっしゃる事に、貢献出来た時でした。
が、別の方と話している時に、あれ?と思うことがありました。

それは、いかにこの人のスキルを盗めるか、という視線で見られている時でした。
正直、そんなふうに思っていただけるのは、嬉しいという感情が先にあるので、自分もその場に必死になったのは間違いないです。

けれども、話をお互いにし終わった後に、「smilecoachさんのこういう問いかけはいいですよね。」「ここは頂きだと思いました。」とお褒め頂いたのですが、私には、その方の職場でそれをどうされるのか、全くイメージが湧かなかったのです。

思わず、「ありがとうございます。では、職場でどのようにそのことを活かされますか」とお伺いすると、「難しいですよね。smilecoachさんだから、出来る事であって、なかなか真似できる事じゃないですよね。もちろん意識はしたいと思いますが・・・。」とお応えいただけました。

更に興味が湧き、聞いてしまいます。(以下、その方をAさんと記載します)
私「この話をしている時、職場のどなたをイメージされいましたか。」
A 「もちろん部下ですよ。」
私「そう思いました。部下って何名位ですか。」
A 「一応、部下は32名です。だから難しさもあるんですけれどね。」
私「そうなんですね。今日、その中であの人に使ってみよう!と思う人は、そのうち何名位でしょうか」
A 「そうだなあ・・・。(沈黙) 2名かな。」
私「かなり絞られましたね。その2名に使おうと思ったのは、何か理由があるんですか。」
A 「そこ聞いて欲しいとこですね。 (許可を得てないので内容は中略)って事ですよ。」
私「そうだったんですね。それは大変だあ。で、今日のをどう使ってみようと?」
A 「そうだねえ。今、言われて想像してるのは、(中略)という感じでどうかと。」
私「なるほどね。それなら出来そうですか?」
A 「うん。出来るだろうね。」
私「あれ?さっきは、難しいと仰っていましたが、変わりましたね。」
A 「あれ?ほんとだね。
  誰かに使うって観点から見ていれば、できることあるのに、
  僕はスキルを盗もうと思いすぎて、目的がずれてしまっていたんだね。
  まいったなあ。今までかなりの投資をしても、身につかなかったのがようやく解ったよ。
  部下には『目的がずれいているね』って良く言ってるんだけどね(笑)」
私「いえいえ。私も今でもありますよ。だから気になってしまってすみません。」
A 「いや、言われて気づけて良かったよ。今までの事も使ってみようと今思っても、思い出せない(笑)
  やっぱりその場で目的をちゃんと持っていないと、学ぶことが目的になっちゃうね。
  あっ、部下もそうかもね。僕に怒られないようにって事を目的にさせちゃってるかもしれないなあ。
  今日じゃないけど、部下との関わり方をちょっと関係性の構築からし直しだな。」

気になって聞いた中の会話から、部下の目的をずらしてしまうこともあると言う視点を伺って、私自身もハッとさせられました。

どんな時も「目的がどこなのか?」「今、目的がずれてないか?」も自分自身にも問いかけてみたいなと思いました。

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