動き出す勇気と、続ける負けん気、根気

「気合と根性だけでは通用しない」と言いながらも、ある性格診断で「気合と根性で乗りきれる人」とされていて、思わず笑ってしまいました。が、正直「諦めが悪い」事が、良く転がれば「根気」「負けん気」に繋がっているんだなと思います。
と、私の話ではなく、ある会社でのお話です。

ある企業で、集中的に3ヶ月間、若手リーダーになってほしい方々の中で、自ら参加したい人だけが任意で集まったグループコーチングを実施しました。

初日は不満も大きく、まずはその不満の共有なども含めたのですが、「なら自分たちがどう動くのか」「どうしていけばいいのか」となってくると、「解っちゃいたけど動けなかった」という事が大半でした。

が、せっかく任意で集まり、同じ思いを持っている事が共有できた仲間たちなので、スモールステップからでも始めようという事で、行動計画が経ち、その進捗確認もお互いにしながら、軌道修正もし、徐々にハードルを高くして進めてきました。

3ヶ月経った時には、スモールステップはクリアできたこともあり、動き出す勇気は、そんなに気合を入れなくても、勇気はなくても挑戦できるようになっていました。

しかし、動いてみると上手くいかないこともあり、「やっても無駄なんじゃないか」という思いが芽生えてくると止めたくなったこともあるそうです。
が、彼らが続けられたのは、「一緒に頑張っている仲間が居ること」(それぞれが行動計画を立て、それぞれの職場で実践していくので頼るのではなく、一人ひとりが実践するしかないと思い合える仲間)、「また元に戻るのは嫌だという思い」(理想が見えているのに、更に遠く感じるのは嫌だと言う思い)、だったようです。

つまり、負けん気と根気だろうと思うけれど、その負けん気と根気を支えたのは、「頑張っているのは一人じゃない」という共通の思いだったように感じられました。

結果、3ヶ月で小さな変化を繰り返し、自分たちで満足する結果を自分たちで作れたようでした。
その後、自分たちだけでやってみようと半年の期間があったわけですが、「お互いがそれぞれのフィールドで頑張っているんだ」という思いが支えとなり、それぞれが色んな事に挑戦をし、仕事も更に任されるようになっていました。信頼を得たわけです。

半年後会った皆さんは、お仕事も忙しいのに、ほぼ全員が集まり、この半年の成果と、今後どうしていくかについて語り合いました。
正直、仕事に関連はしていても、今までと違うことをするにはエネルギーが要ります。が、そのエネルギーを使おうとするための勇気は小さくても良い事が解ってきている人達にとって、始める事よりも、途中続けていくことの勇気、根気、負けん気が重要だと気づいていらっしゃって、間でどんな取り組みをしていくのかまで考えていらっしゃるのは、この半年の成果だなと感じましたし、改めて学ばせていただいたことでもありました。

「一人じゃない」という思いは私にはずっとありますが、この思いが「負けん気」や「根気」を支えている事は、今回の皆さんの発言から感じられたものでした。

もう10年以上前に亡くなった祖母が、毎朝色んな人達に「ありがとう」と言っては、毎日明るく過ごしていた事をふと思い出し、「負けん気」「根気」を意識するよりも、仲間も頑張っている、一人じゃない、同じものを目指していると思える事が、自然と負けん気や根気を発揮させてくれるんだと、今は確信しています。

その企業の発展と今後の彼らの活躍にも大いに期待しています。
そして、そうした支援を私もこれから続けていきます。

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