リーダーはあまのじゃくになろう

「リーダー、特に経営者はあまのじゃくでなくちゃいけない!」
私が経営者をサポートし続けると決めた時に、経営者が教えて下さった言葉です。この意味が深いんです。

ドラッガーも「未来は予測できる」と名言を残していらっしゃるように、このI経営者も同じ事を解りやすく伝えてくださいました。

それは、
「優秀なリーダーは、
順調な時には、『これでよいのだろうか』『もしも何かが起こって急に調子が崩れたらどうする?』という事を考える。また、お金を投資するよりも悪くなった時のための貯蓄も忘れない。
不調な時には、『景気が良くなった時に慌てなくて良いように準備を何をすればよいか』を考える。また、金利も低い時だからこそ、設備投資をする方が利口だ。
普通のリーダーは、順調な時に更に良くなる事を前提に考え、投資をする。だから不調になった時に貯蓄もなく、投資もできない。」

これを聴いてなるほど!と思い、経営者ではなかったが、自然に天邪鬼的発想をする経営者やリーダーが素晴らしく思えた時期があります。私自身は当時、経営者でもないから、天邪鬼的発想と、普通の発想を両方するようになりました。
「最悪と最高を考える」ようになってみると、開ける未来が安心して受け入れられる気がしました。

また、I社長の仰っていたのは、結果的には「景気の波の先取り」に繋がっているなとドラッガーを読んだ時に考えられるようになりました。
つまり、良い時ばかりは続かないから、悪くなる時の準備もする。悪い時ばかりが続かないから、良い時の準備をする。これこそ「未来の予測」ですよね。

とは言っても、調子の良い時からだからチャレンジできることはする。
これも、I社長がされていた事で、I社長にとっては、「リーダーは今ばかり見ていてはいけないよ」という事を教えて下さった言葉だったのだろうと今となっては思います。

こうした言葉を体験を通じて教えてくださったり、将来のために一つ一つ解りやすく教えて下さったI社長が、先日急逝されました。
今はご冥福を祈りつつ、I社長の教えて下さった言葉を、皆様とも分かち合いたいと思います。

沢山教えて下さった言葉を、これから引き継いで、実践しながら伝えていきます。ありがとうございます。

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