成長し続ける企業の習慣

よく見える組織であっても、次から次に問題は見えてきます。それは、更に良くしたいという思いがあるからでしょう。

本当にごく最近ですが、このリーダーが部下を育てているんだなと感じさせて頂いた企業がありました。

それは、トップのお二人が非常に個性的な企業で、どちらも似ているようで、視点が違うために、周りには違う事を言われているように思われるであろうなという企業でありながら、バラバラになるどころか、団結して成長に対し、貪欲に進んでいらっしゃるように見えます。

何が源なのかと思っていると、暗黙の了解で「この人がキーマンとしてパイプ役をされているから、皆さんがバラバラにならずにいらっしゃるのだろうな」と安易に推察できる方がいらっしゃいました。

その方も認識されているのか、どうなのか解らないですが、そんな時にお食事をご一緒させていただきました。
相変わらず、自由そうに見えながらもしっかりと企業を成長に導いていらっしゃるお二人のトップがいらっしゃって、その方々が「私達が適当な事を言っていたり、ちゃらんぽらんであっても、それを支える人がしっかりしていれば、企業は成り立つんだよ。うちの会社みたいにね。ね!」と、そのキーマンを見ながら、私達に仰ったのでした。

キーマンの方はちょっと下を向きながらも、少し微笑んでいらっしゃって、ちゃんと認めていただく言葉をこうして発していらっしゃるリーダーも素敵だなと思いました。

同時に、昔の自分も振り返り、上司に仰っていただいた言葉での承認は、私を支えてきたなと、認める言葉の大きさを感じました。

その企業でそんな話しが話題となった時に、「私も上司からのあの言葉が支えになっています」と急に涙を流された方がいらっしゃいました。
その方の上司は、トップのお二人ではないのですが、ある上司について、お二人の方が語られました。

一人は、「いつもあなたのせいで帰りが遅くなる。ちゃんと早く覚えてよ。」と厳しく叱られて、凄く怖かった上司が、実際に一人で出来るようになったことがあるたびに「なんだ、出来るじゃん」「出来るようになったじゃん」「あんたのおかげで今日は早く帰れる。ありがと」と出来たことも声をかけて下さったそうです。怒られっぱなしだったらダメになっていただろうに、あの言葉に救われました。と。

もう一人は、同じ上司に対してですが、この人(これからCさんと呼びます)の場合は全く違っていました。
仕事自体は問題ないのですが、言葉遣いで誤解を受けやすく、お客様にまで誤解を与えてしまった事があった時に、トップ二人から、その上司が呼び出され、部下指導を徹底するようにと注意されたのだそうです。けれども、その上司は立場上、その事をCさんに伝えるのですが、上司は普段の仕事ぶりも、お客様に信頼されている事も知っているので、言い訳をしようとしたCさんに対し、「解っているから大丈夫だよ。でも中には誤解をした人がいらっしゃったのは事実だからね。あなたがいつも一生懸命やっていることも、そんな事(暴言)を口にする人じゃないことも解っているよ。」と最初にかえしてくれたそうです。

その後に何を話したのかは全く覚えてないそうですが、「解っているよ」と上司が言ってくれた事で、「私はこの上司のために頑張ろう」と思えた事でした。と。

企業全体がそうなのかは解りませんが、誰かを認める言葉を発していくことが、こんなにも心に大きく残り、こんなにもその後のその人に影響を与えるという事を皆さんはご存知でしょうか。

私自身もたくさんの言葉をくださった方々のために頑張ろうと思えた時期があるから、今の自分が居ます。
そして、今はそんな自分が、たった一つでも大切なその人を認める言葉を発していく事が大切なんだろうとつくづく感じました。

でも、ちょっとだけ思うのは、今、こういう事に反応している私は、きっと誰かから認めて欲しいと願っているから、こうした事が特に目に飛び込んでくるのかもしれませんね。
きっとどちらか一方だけではなく、双方向に必要な事なのでしょうね。

あなたはどう思いますか。

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