ネイティブコーチのひとりごと

ネイティブコーチと仲間から言われるsmilecoachの考え方、コーチング的要素、日々の生活や研修講師・リーダーを楽しむ様子からのsmilecoach自身の気付きを毎日お伝えします。

製造業の事務仕事の役割

   

私が結婚してから就いた仕事。それは、中小企業の秘書兼総務事務の仕事でした。正直、子供が生まれても続けさせてもらえる社員のお仕事という事での選択だったのですが、正直、仕事が単純に見え、1ヶ月もすると慣れて、辞めたくなったこともありました。が、その後奮起して頑張っていた私が、辞めたくなった事の最初は入社後半年位した頃だったと記憶しています。

それは、慣れが生じてくるだけでなく、現場の仕事が楽に見えてしまっていた私への経営者からの喝でした。

「どれだけアンタが頑張っても、売上は出来ない。売上を生み出しているのは工場の人たちだ!そいつらに感謝出来ん奴は辞めちまえ!」

私は、既に「叩いてもヘコタレない奴」という認識をされていたので、こうしてハッキリとある種汚い言葉で叱咤されることも多かったのですが、公務員上がりの私には、「売上を生む人と生まない人」という認識はなかったために、衝撃的な言葉となりました。(念の為にお伝えすれば、辞めちまえ!と言われた社員は、後にも先にも社長の息子と私だけだそうです。)

正直、言われた時には、何の役にも立たないと言われた気分で、辞めるしかないのか?同じ従業員なのに差別をされているのかとショックだったのですが、仰っている事に間違いはなく、私達総務の人たちは、他の方々が生み出す売上によってお給料を頂いているのでした。でも、私達が居ないと作ったものも結果として売上にできないのよ!という反発心もありました。どれだけ負けん気が強かったのだろうと今になると笑ってしまいます。

が、明らかにそれからの私は、自分の役割認識が変わりました。
「いかに売上に直結している方々が働きやすくできるのか」
「いかに私達の効率をあげて、間接経費を減らせるのか」
正直、事務のお仕事の役割というものを思い知らされてからの大きな変化でした。

その後は、営業や企画、生産管理などもさせていただきましたが、「いかに製造部門との連携をとるのか」という部分にブレは全くありませんでした。どれだけ私が頑張ったところで、製造部門の方々が製品を作り上げてくれなければ、売上にはつながらないのですから。

最初の半年は、正直、知的業務が上なんだと自分の中でおごった見方をしていたように思います。
けれども、連携をとっていかなければならず、それぞれの役割がある。しかも、製造を伴う企業の事務職というのは、製造があっての自分たちであることを忘れてはいけないと思いました。

「そんなの当然でしょ!」と思うかもしれませんが、意外にも役割の意義が欠落しているように思います。
そのために生まれやすい壁。これを打破できるのは、事務や総務という立場の人が、自分の仕事における役割を認識し、現場が動きやすい職場を作る事にも意識を向けていく事なのではないでしょうか。

最近出会った方が、「事務職になりたい」という希望を持っていらして、理由を聞いているうちに、自分の体験を伝えたくて伝えたのですが、その時に彼女が「事務って、会社の中で経営者に近い位置にも居て、偉い人だと勘違いしていたかもしれません。」と仰ったのを聞いて、改めて皆さんにも話したくなりました。

事務的なお仕事自体が業務になっている会社様にも役割があるように、製造業などの事務には、事務業務以外にも大切な役割があることを知っておいていただきたいです。
これは、私の体験からの偏った見方かもしれません。あなたは、どう思いますか。

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