話してくれないと思っている部下

「話を聴こうとしても、部下が話そうとしてくれない」と上司Aさんが私にどうしたらいいの?とおっしゃいました。

話そうとしてくれないことが問題なのだろうか?そもそも何を聞いてみたいのだろうか?
素朴な疑問だったので、そのまま質問してみました。「何をその人から聞いてみたいの?」
Aさん「いやあ、別にどんな情報でも今まで知らなかった事を聴かせてくれればそれでいいんだけど。」
私  「聴けたら何か変わるの?」
Aさん「もっとその部下の事を知った事になるでしょ!」
私  「そっか。部下の事を知ったという満足感が欲しいのね。」
Aさん「いやあ。そういうわけじゃないけど・・・。そうかもね。そりゃ、それじゃ話したくないわ。」
私  「あはは。そうなのね。で?」
Aさん「えっ?で?って言われても。ちょっと考えてみるよ。どうしたら話そうとしてくれるのか。」
私  「うん。そう考えてくれる上司なら私も話してみたくなるかもなあ。」
Aさん「えっ?やっぱり解らない。考えてみるよ。」
と、立ち話のように話をして、Aさんは去って行きました。

話をしてくれないじゃなくて、Aさんは自分の満足のために話したいだけで、部下のためではないんですよね。お互いのためでもない。
きっと、学んだ時には、「お互いのためには聞くことだ」と思われたのでしょうね。でも、結果として自分のために聴いているのが部下にばれてしまっているのかもしれませんね。

部下も色んなタイプの方がいらっしゃるので、たまたま元々話しが苦手な方なのかもしれませんが、数人が数人とも話してくださらないとなれば、きっと自分の接し方の何かではないでしょうか。
たまたまハッキリと言われる事が好きな方なので、私も「自分の満足のため」なんて言ってしまいましたが、本当は凄くチームを良くしようとすぐに行動される素晴らしい方なんです。ただ、その矛先がどこに向いているのかも部下は敏感に察知するのかもしれません。

「もしかしたら自分の関わりのせい?」と思うだけで、何かが変わってくるのかもしれません。
今度会う時に、何かが変わっていると聞ける事を楽しみにまっていたいと思います。

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