ネイティブコーチのひとりごと

ネイティブコーチと仲間から言われるsmilecoachの考え方、コーチング的要素、日々の生活や研修講師・リーダーを楽しむ様子からのsmilecoach自身の気付きを毎日お伝えします。

前提が歪めていないか

      2013/07/03

部下をもつリーダーをしている同僚と話していたら、こんな事がありました。「部下Aがストレスを溜め込んでいて、Bさんにあたっちゃうから、Bさんが仕事がしづらそうなんだよな。何とかしたいんだけど、どうしよう。」と。あなたならどうしますか。

同僚は、Aさんのストレスのはけ口になってあげようと、話しを聴くよ!とAさんに言うらしいのですが、全く話そうとしないから、結局Bさんへの八つ当たりは続いているというのです。

そこで、同僚に再度聴いてみました。
私 「ねえねえ。確認なんだけど、どうしてAさんがストレス溜めているって知っているの?」
同僚「そんなの見ていれば解るよ。」
私 「へえ。ちゃんと観察しているんだね。でも、それってホント?」
同僚「えっ?ホントも何も、smilecoachさんも見てみ!解るから。」
私 「そうね。話してはみたいけど、話す機会ないもんね。でも、ストレス以外だったとしたら?って思って。」
同僚「いや、ストレスだと思うよ。いや、絶対。でも、話してみる?」
私 「どうやって?いいよ。そんな。」
同僚「いや。smilecoachさんからみたらどうなのか、知りたくなってきた。呼ぶから」
(電話で、Aさんを呼んでいました。)
同僚「来ないって。でも、職場に来てくれたら話すって言ってるから、職場に来てよ。」
私 「解ったあ。じゃ、行くよ。」

別の日に行ってみました。
Aさんが同僚と共に待っていてくれたのですが、申し訳なさそうにしていたので、挨拶を交わし、ちょっと仕事以外の話をして、本題に入りました。
私 「忙しいのに、ごめんね。」
Aさん「いいえ。」
私 「初対面なのに、こんな事聴いてごめんなさいね。Bさんの事、どう思ってる?」
Aさん「私なんかより優秀で、鍛え甲斐がある人だと思います。」
私 「へえ。そうなんですね。でも、鍛えるって発想ってあまり耳にしたことがないので、詳しく聴かせて」
Aさん「はい。ーーー(中略)ーーーなので、私の後釜になってほしいとさえ思っています。」
私 「ごめんね。鍛え甲斐とか、後釜とか、まるで後継者を育てているみたいだけど・・・。」
Aさん「実は、母が認知症になってしまって、きっと私が介護をすることになりそうで、仕事も今までみたいに長時間働けなくなると思うんです。
    だから、その前に任せられる人を育てておかないと、上司はそういうように考える人ではないし、私自身が苦しくなってしまうんです。
    そのためにAさんに少しでも早く、私の仕事を覚えてもらいたくて、厳しくなってしまうんですけどね。」
私 「そんな事情があったんですね。それは大変ですよね。上司に相談したら上司もそのつもりで居てくれるでしょうに。」
Aさん「いいえ。上司がリーダーにグループリーダーにしたいと思っている人は、自分の事しか考えられない人なので、私としてはBさんを育てて、
    育ってから、Bさんに譲りたいって言いたいんです。」
私 「そうなんだあ。上司とリーダーをして欲しい人が違うのね。」
Aさん「そうですね。でも、上司にもBさんにも言っていないので、もしかしたら私がBさんだけに厳しいのを勘違いしている人もいるかもしれませんね。」
私 「そうかもしれないよね。」
Aさん「smilecoachさんが今日いらしたのも、そういう事でしょうから・・・。でも、話を聴いてもらって、やっぱり上司に話をしてみようと思いました。」

上記のような会話のあと、私の同僚に改めて話をしていました。
同僚は、話をし終わって、Aさんが職場に戻った後に私に言いました。
「私、Aさんはストレス発散のためにBさんに当たっているって勝手に決めていたけれど、Aさんって実はすごく会社の事を思っていてくれたんだね。私よりもちゃんと考えている気がして、私、自分が情けなくなっちゃった。」

当然、その後はAさんと話しながら、同僚が育てたかった人がどういう人だから育てたいと思ったのか、Bさんを育てたいと思ったのはどうしてなのかをお互いに話したそうです。その上で、Bさんを育てる事になって、Bさんにもそのことを伝えたそうです。

「◯◯だから」と決めつけてしまうことで、見えなくなってしまうことや、歪んで見えてしまうことも沢山あるんだろうなと同僚との会話の中でも体験しました。
きっと、私も同僚の立場だったら、同じように見えなくなること、前提を作ってしまうことがあるんだと思います。だから、別の視点を持った人と話す機会って貴重なんだなとも思いました。

あなたも、もしかしたら「前提」が事実を歪めてしまっていることが周りにあるかもしれませんよ。

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