ネイティブコーチのひとりごと

ネイティブコーチと仲間から言われるsmilecoachの考え方、コーチング的要素、日々の生活や研修講師・リーダーを楽しむ様子からのsmilecoach自身の気付きを毎日お伝えします。

リーダーの決断力

   

小山昇さんの本に「リーダーは間違ってもいいから、まずは決断する。その上で間違っていたら訂正すればいい。」と書かれていて、そうだなあと思ってしまった。ついつい、親でも、経営者でも、リーダーを任されると「間違ってはいけない」と思ってしまう。でも、それって・・・。

世の中がこれだけめまぐるしく変化していれば、その時の決断は後からどうだったのかと思うことなんて沢山ある。けれども、その時決断したことが、間違っていると思えば、修正はきく。まあ、コストのかかることの決断だと考えてしまうのは当然だけれど、特に中小企業の場合は、失敗から学べる事の大きさを考えると、「研修費」と同じようなものであるんだなと感じました。

考えてみれば、私も沢山の体験をさせてもらいました。
最初は正しいことを粛々とこなしている仕事の時もあったけれど、「もっと効率的にできないか」「もっとこの事を説得力あるものにできないか」と考えながら仕事をしていると、変えてみたいことが沢山出てきて、結構変えてみました。

そのことで、「あれ?」と思うものはすぐに戻しました。最初は本当に小さな事からでしたが、徐々に変える事になれてくると、もう少し大きなこともやってみようと考えて、変えてきました。正直、そこには躊躇いがありませんでした。

が、ある時、社長から「ある程度の決断は自分でしてもいいぞ。」と任されて、当時150名を超える社員数になっていた会社を実質、大きな決断以外は任されるようになりました。
正直、責任の重さに耐えかねる時もありました。業務の変化とは違い、戦略さえも変えていく方向に行くことになるとしたら、と思うと大きかったです。

こう思えたのは、戦術的なことではなく、戦略に口を出した時に、社長に怒鳴られて、「俺の戦略が気に入らなければ辞めろ!!」と言われた事があったからです。戦略か、戦術か。そんな事を考えた事もなかった私には、衝撃的な言葉でした。おかげで、戦略と戦術を分けて考えられるようになりました。

そんな中で、戦略に関わる事も任される事になりそうな時には、当然責任の重さが違う事も理解できていたのです。その上で、どうして行くのかを即決しなければ、お客様は違う所に仕事を依頼してしまいます。
冷や汗をかきながら、現場と相談しながら、そして計算で余力係数(勝手に決めていたロス係数)を考えても大丈夫と思ったものは、現場が「これ以上は無理です」と言っても、「工夫をするチャンスをもらえたから、やってみようよ」と半ば強引に仕事を頂いた。

そんな中で積み上げた信用で、お客様から大きなお仕事の依頼が舞い込みました。
自分なりに計算しても、工場スペースと社員数が足りない。設備と社員増員のコストも大幅に掛かりそうです。社長に相談しました。
今後の見通しはどうかの情報も伝えながら、卓上で決断していただけるだけの情報は極力調べて渡しました。その上で、社長は経験から得た知識や発想力で、「コストはかかっても有益だ」と判断されて、お仕事を受けると決断するまでに、私がお話しをいただいてから2時間でした。つまり、社長は1時間弱しか決断にかからなかったのです。
にもかかわらず、凄い自信を持っていらっしゃいました。決断を伺いに社長室に訪れると、ゴミ箱には大量の計算をしたメモが捨てられていました。
私に、どうしてこの結論に至ったのかを清書して下さって、説明までしてくださいました。

こうした決断を元に、受けた仕事は見事に成功し、200名を常に抱える仕事量をいただける企業に成長していました。
体験をさせていただき、責任を任せていただき、悩ませていただくことで、社長の考え方のベースになっているものを教えていただいた時には、吸収できる地盤ができていました。
それでも、ちょっと判らないなという事は、自分で調べたり、会計事務所でバリバリと働いていらっしゃった上司に聞いたりしながら、先を見据えることで、決断がしやすい事も教えていただきました。

決断力は鍛えられるのですか?と伺うと、直感力を磨く事だな!と言われました。
そのためには、とにかく失敗をすること。体験を繰り返すこと。本を読むこと。この先をどうして行きたいかを常に天邪鬼的に考えること。何よりも、食事のメニューでさえ、すぐに決める練習をしろ。

メニューを決めるのは今でも苦手ですが、それ以外の事はせっかく教えていただいたので、やってみようと思ってやりました。本当に小さな失敗の繰り返しでした。けれども、そのことがあるから、今があるし、本を読んでも、吸収できるようになったように思います。
私のビジネス書の読み方は、「知識の習得ではなく、使うための道具」です。「使ってナンボ」なんです。

まだまだ決断力は乏しい私が、身につけたのは、体験を増やすためにも「言われたらやってみる」こと。実は、これが私の1番大きな「即決力」の源です。
「いいよ」と言われたら、やってみる。「こうしてごらん」と言われたらやってみる。その体験を無駄にしなければ良いわけですよね。

これからは、先を常に天邪鬼的に・・・。これを意識してやってみたいと思います。
良い時ほど悲観的に。悪い時ほど楽観的に。先を上手くみれないなりの、決断力の身につけ方ってあるんじゃないでしょうか。

 お問い合わせはこちら

 - リーダーシップ, リーダーシップ研修 , , , , , , , ,