ネイティブコーチのひとりごと

ネイティブコーチと仲間から言われるsmilecoachの考え方、コーチング的要素、日々の生活や研修講師・リーダーを楽しむ様子からのsmilecoach自身の気付きを毎日お伝えします。

育てたいって本当?心の中の矛盾

   

リーダーになって自分自身が感じたこと。自分で気付いてしまい「私って(心が)小さいなあ」って思ったことがありました。そこから脱した後と、留まっていた時の違いはすごく大きいものがありました。これは、企業の成長にも関わる大切な部分だなあと今も感じている部分です。あなたのその言葉、本当ですか?

お恥ずかしい話しですが、自分が部下を持った頃のことです。頑張っている事が認められてついた部下と役職。すごく嬉しくて何とか育てようと思い、必死で教えていました。自分の仕事量が限界だったので、教えないと自分が潰れてしまうと思い、とにかく必死で教えました。すると、3ヶ月も経った頃には一通りの仕事が出来るようになってくれました。すごく嬉しかったです。

しかし、問題はここからでした。自分がすべき仕事に「私がやりましょうか」と口を出してくる。親切で言ってくれていることが分かっているのに、「ここまで踏み込まないで」という無意識の思いがあったようで、なんだか気に入らない。「あなたはパートだからここまででいいの!」という思いがどこかにあったのかもしれないと今なら思えるけれど、当時はとにかく「育てたい」けれど「越えられたくない」という気持ちが心のどこかにあったように思います。それを「育てないのに育たない」と表現していました。自分への納得と周囲へのアピールだったのかもしれません。

それからかなりの時を経て、その人は自分が「越えられない程度に育てた」から、必要以上のことはしない範囲で育ちました。しかし、自分の妊娠が分かったときでした。
この人達に教えないと安心して休めない。と思ったら、まだまだ教えられる事が出てきたのです。そしてどんどん教えると、待ってましたとばかりに吸収してくれたのでした。
その時に初めて自分のしてきた事、今までの行いについて感じる事ができました。「育たない」ではなく「育ちすぎないように育てていた」もっと言い方を変えれば「越えられないように育てることを途中でやめていた」のでした。その事に気付いてしまったときは情けないやら、自分の心の小ささを感じるやらで、何日も反省したのでした。

でも反省しても何ともなるわけではない。無意識だということは、復帰した後も同じことは起こるだろうし、逆に仕事をもらった部下が今度は仕事を返したくなくなることだってあるかもしれない。
だとしたら、私は何をするのかを産休中に考えよう!そう思いました。

そうして既に産休前から仕事を譲りながら自分はこの会社で何ができるのかと考えながら、新たな仕事を考え始めました。その間にも部下はどんどん吸収し、成長を続けていました。
そして見つかったのは、「本気で部下を育ててみよう!」という単純な答えだったのでした。とにかくやりたいと思ったことはやらせてあげよう。責任は私が持てばいい。部下が動いてくれてえた成果は部下が頑張った結果だと上司に伝えよう。とにかくやってみよう!といえる自分でいようと決めました。
そうなったら急に部下も自分も成長が加速しました。
自分が育てない選択を無意識にしていたことで、自分の成長も後ろばかりを振り向いていて、前に向けなくなっていたんだと知りました。

心の中の矛盾は、自分の身を守る事に使われていたのでした。
それを脱する事ができたのは、自分がすべき「新たなこと」を見つけられたからだと思います。
部下の成長。そして、しくみ作りが私の仕事になりました。その後、経営者に呼ばれ、「これからは留守にすることが多くなるから、会社は頼む」といわれるようになったのでした。

自分に置き換えてみると、経営者も席を外すようになるきっかけを持ったことで、その事が私に伝えられたのかもしれません。あるいは私の成長をみてくれたのかもしれません。
ただ、部下が成長することは嬉しい事でもあるけれど、どこかで防衛本能が働いてしまうことを知ることも大切なことだと考えています。

部下を安心して成長させる、育てるためには、これから自分がどうするのかというその人自身の「先」も考えておく必要があるのではないでしょうか。

とある経営者との話しで「後継者を育てたい」といいながらもどこかで否定し、「やはり俺じゃないと」という方がいらっしゃいました。その方もこれからどうしていきたいのか。自分がどういう役割を担っていくのかを話しているうちに本気になることができました。
誰しもそうした本能を持っているのかもしれません。

コーチングを始めて、クライアントの成長を心から願い応援できるのは、自分の経験のおかげだとも思っています。今一度自分を見つめてみませんか。

あなたは本気で育てたいですか。
何があれば、本気になれそうですか。

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