があん、普通だと思っていたのに・・・

あなたもありませんか?自分では普通だと思っていたのに、「違うの?」って事。私は沢山あります。言葉・考え方・基準などなど。

小さい頃は、実家だけに通じる言葉も沢山あって、母の造語だったようですが、それが他の人達も使う言葉だと思っていたのに、「なにそれ?」と言われ、「普通じゃないの?何で通じないの?」という事が沢山ありました。
今でも、「その言葉は方言じゃなくて、我が家語らしいよ。」と妹に言われてびっくりすることもあります。どれだけ造語があったのだろうか(笑)

けれど、言葉だけではなく、考え方にもあることを知りました。これは父の影響も大きいですが、大人になってもあるんですね。

昨日の事です。仕事に対する考え方を話している時に、私は異様な責任感があるんだなと知りました。普通だと思っていたのにです。
独立して講師という仕事をするに当たって、講師としての覚悟についてメンター(私の尊敬する講師であり、経営者である朝倉千恵子さん)に問われました。

「講師と言う仕事は、研修を受けて下さる方々が集まって下さって行う仕事です。ですから、講師は、当然体調管理もそうですし、自分の事情で行けませんという事は許されません。私も親の死に目に会えない事もあると覚悟をしています。あなたはそこまでの覚悟を持てますか。それであったら頑張りなさい。応援します。あなたは、覚悟を持てますか。」

私は、それだけの覚悟がいる職業なんだと思いましたし、独立をするという事が、どんなリスクを持ったものなのかをつきつけられたような気がしました。けれども、「はい。」と返事をし、実家の親にも、この覚悟について話をしました。

父は話しが出来ないので、目を見開き「やってみろ!」といっているように感じました。母は「あんたがやりたいと思える事ならとことんやりなさい。」と言ってくれました。
それだけの覚悟をして決めた事なので、妥協しないで、精一杯やるのが当然と思っていました。

けれど、昨年家族が倒れた時には、結局、周りの方々のご配慮もあり、やりくりしていただいた部分がありました。その時に研修があったら、私は仕事に行っていたのだろうか?と、昨日話していた相手に話すと、その人は言いました。
「そりゃ、休むでしょ。悩むこと自体おかしいでしょ。当然だよ。その時でも、やりくりできなかったら、あなたはやったの?」と。

即答で、「やったと思う」と答えたら、「信じられない。そういう考え方を持った人も居るんだね。私も一生懸命やっているつもりだけれど、どんなに適当なんだろうって思っちゃったよ。え~!でも、ありえないでしょ。へえ。」と、凄く驚かれました。

あれ?違うの?え??

私の頭は混乱しました。私は、そんな事が起こった時に、お仕事先にご迷惑がかからないように、内部でやりくりできるように、仲間を作ったり、協力体制を作れるようにしておこうと考えたり、今は無理しないようにと、昨年の事がきっかけで思えるようになっていたのですが、そもそもが違う?あれ?

そんな事をあり、今の仕事を始めてから、初めて自分の考えの偏りに気づくことができました。
けれども、その方も仰ってくださったのですが、「それだけの覚悟をもって、仕事に取り組んでいるから、お客様にその思いが伝わっているんだろうね。でも、ちょっと重いかもね(笑)」と。

初めて、相手はどう思っているんだろうと、考えるきっかけをもらいました。
自分が「普通」「当然」と思っている事というのは、相手も同じであると思い込んでいるから、相手の気持ちを察する事さえ必要ないと思っていました。みんな同じなんだから、それが「普通」だと思っているんですから、疑う余地さえないわけです。

けれど、違うかも!と思うと、違うんですよね。
ここが大切なんでしょうね。

世の中に「普通」「当然」ってなくて、それはどれも作り上げたものなんですよね。

結局、内部でやりくりできるようにしていこうという思いは変わってないのですが、「普通」と思っていた事が、そうでないかもしれないという事は解りました。

そう思うと、朝倉さんが教えて下さったのは、「そのくらいの覚悟を持つ」という事だから、そうしなさいではなく、そのくらいの責任を背負うという事を教えてくださっていたのだろうと置き換える事もできました。

本当に「普通」「当然」と思い込んでいる事って、自分にとっては当たり前だから解らないものだなと思いましたし、こうした思い込みが個性にもなれば、人を評価する基準にもなってしまうのかもしれないなと思いました。

これから、まだ「があん」と衝撃を受けるような自分には「当然」と思っている事が見える時が来るのかもしれませんが、そんな時も楽しみたいなと思います。
そして、その思い込みに気づくには、他人とかかわる機会を増やすことだなと思いますので、より多くの人達の話を聞きながら、自分の発見もしていこうと思います。

コメント

  1. wakuwaku より:

    スマイルコーチさんの基準が、ますます輝く明日のスマイルコーチさんを創っているんだ!! と感じました。人を自分の基準で評価しないので、たくさんのことに気づかれていくんだろうな・・・。
    ただ、自分の基準で自分を縛り付けることは、時には辛いこともあるかも??
    とちょっとだけ心配になります。

  2. coachsmile より:

    wakuwakuさん
    ありがとうございます。
    確かに、自分でも苦しいなって思うこともありますね。
    けれど、「普通」ではないんだなと思えた事で、基準は変わらずとも、広がった気がします。
    いつか、変わる事も来るのかもしれませんが、今はまだ変化の必要性を感じてないだけなの
    かもしれません。

    見ていて苦しそうだよって思う時には、教えてくださいね。ありがとうございます。

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