ネイティブコーチのひとりごと

ネイティブコーチと仲間から言われるsmilecoachの考え方、コーチング的要素、日々の生活や研修講師・リーダーを楽しむ様子からのsmilecoach自身の気付きを毎日お伝えします。

リーダーの「手間を省く」とは?

   

効率化=手間を省く事、と考えていた私の勘違い。手間を省く事で、感情の交流がなくなってしまった事があり、それ以来気をつけている事でもあるのですが・・。まだ日常的に使えるものになっていないのかもしれません。

私は仕事で「誰かのためになれば」と思いすぎるのか、ついついいつも手一杯の業務やアイデアを抱えてしまいがちでした。その時に効率を考えなくてはと、「何とか手間を省きたい」と、必死になりました。手間を省けば、もっと誰かのためにしてあげられることが増えると思っていました。

けれども、それは大きな勘違いでした。手間を省けば省くほど、感情の交流などもなくなり、ただ業務を「こなす」事だけに必死になって事に気づきませんでした。それでも、夕方になると「ちょっと聴いてよ」と話に来てくれる同僚が居て、その人と話す事で、きっと全体のコミュニケーションがとれていると勘違いしていたのだろうと思います。

ある時、夕方話しに来てくれている同僚に「何だか孤立している気がするんだけど」と率直に自分の事を聴いてみました。すると「そうだね。仕事も出来るし、言ってること間違ってないし、一目置くという事もあるけれど、言い方変えればとっつきにくいかな。中には嫌っている人も居るかもね。」と言葉を濁さずに伝えてくれました。

「リーダーは嫌われてナンボ」と考えていたので、嫌われる事は正直仕方ないと思っていたのですが、「とっつきにくい」というのは、相談もされないという事にも通じていきます。更にその人に聴いてみました。

「何でとっつきにくいのかなあ?尊敬とかじゃなく、嫌われる方向へ行くのかなあ?」と。すると、ちょっとの沈黙の後、言葉を選びながら伝えてくれたのは、自分の受け止め方としては「サイボーグみたい」という事でした。つまり、心の交流もないし、私が何考えているのかも解らない。自分達の事もコマのようにしか見えてないのではないかと思っているようだという事だったのです。

正直ショックでした。手間を省いていても、挨拶や声掛けは忘れてませんでした。にこやかに話しかけているつもりでしたし、いつもと違う様子の人には、声かけもかえていました。「見ているよ」という事は、手間暇惜しまずやっていたつもりだったのに、伝わってなかったんだという事を知り、ショックを隠せませんでした。

「ちゃんとやっているのに・・・」思わず出た私の言葉に続けるように、その人が言ってくれたのは、「そうだね。ちゃんとやっていると思うし、すごく皆の事を観察して、声かけしてると思う。けれど、あまりにもゆとりがなく見えるのは確かかな。そう思っている人達からだと、仕事の一環としてやっているようにしか見えないのかもしれないよね。」と。

「ゆとり」。私にはそんなもの必要だとは思っていませんでした。いかに無駄な時間を減らし、いかに周囲のために少しでも多く尽くせるのか。それだけでした。そのために「手間」だと思うことはパソコンで自働で計算できるようにしたり、報告しやすいベースを作ったり、部下にお願いして、私は別の事をする時間を増やしたりと、創意工夫を続けていました。それでいいと思っていたのでした。

けれども、部下や同僚が望んでいたのは、感情を出せる時間だったのです。
会議で「あの人がどうだ、この人がどうだ。全くさあ・・・」と始まると、「どうなったらいいの?」「そのためにどうしていこうか」とすぐに目的確認と改善提案のディスカッションに移ろうとしました。けど、感情を吐き出さずして、次なる一歩を考えてみても、吐き出せない感情は募る一方だったのです。

そのことに気づけて、会議の終了時間は決めているものの、感情を出す時間には口を挟まず、聴くようにしました。そうすると、吐き出せた感情はそこの場でしか吐き出せるものじゃなかったので、(内心では解っていたのかもしれませんが)吐き出し終わった後に、「で、これからどうするかだよね」と自然と話が切り替わっていったのでした。

手間とは単に時間を削減することでもなく、何のために使う時間を設け、そのために削る時間を見つける事なのかもしれないなと思えました。
また、感情を出す時間が無駄な時間ではなく、結果として、その後の仕事に集中できる状態も作り上げていたので、感情をどう消化していくかを考えることが、効率化にも繋がるという事を目の当たりにしました。

関係性の質→思考の質→行動の質→結果の質→関係の質→思考の質・・・とどこが始めか解らない循環がある中の、関係性の質を私は「手間」と考えていたつもりはなくても、周りにはそう見せてしまっていたのかもしれません。
結果として、周りからの相談もあがりにくく、アイデアも浮かびにくく、行動の質は上がらないまま、ただただ手間だと思う部分を削っていくばかりだったのかもしれません。

それが間違っていた事に気づけた事は、非常に大きかったように思います。

任される人であればあるほど、出来る人であればあるほど、きっと私のような「手間を省く」という工程が大切になってくるのではないでしょうか。
自分がそうだったわけではなく、私は単に「より多く」と思っていたに過ぎませんが、仕事をどんどん任される人は、役職をいただく事もあるかと思います。
そんな時こそ、時間がなくなるように見えますが、手間を省く中に、関係性をを育む時間を、省き過ぎないように気をつけて欲しいなと体験から伝えたくなりました。

そうは言っても、私生活ではちょっと「解ってくれる」と思いすぎているのか、省きがちなので、ここも私の大切な根っこです。私生活での関係性も気をつけていきたいなと私自身感じています。

きっと今日私が話したくなったのは、こちらの私生活の観点からだとは思いますが、一緒に考えられたらと思い、書きました。
あなたの周囲との関係性の質は、100%で言うと何%ですか。

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