学生の時も、社会人になっても、テスト、資格試験、昇格試験、技術試験など、知識の認識がどの位進んだかという事を確認する事があるのですが、正直、そのことで格差を生むものについては、「その確認が必要なのだろうか」と考えた事もありましたが、やはり実施する側にも、本人にとっても大切な事なのかもと考えさせられました。
それは、先日、認定試験の評価をする役割を担いました。
もともと、評価のためにやっているのではなく、数ヶ月関わった上で、どの位の認識になっているのかのパフォーマンスをチェックするものでした。そのため、私達講師団は、育成にも関わっているわけです。
その数ヶ月、成長のために、研修だけでなく、その間でも関わっていくのですが、成長になるように声をかけたり、考えてもらったりと、いろんな事を試しています。その結果として、どんな状態になったのかを確認するという事が最終日にあるのです。
ですから、その人達への評価だけではなく、育成側の評価にもなるわけです。
その評価の最終日になって、正直、数ヶ月で初めて露呈した課題(育成未熟ポイント)があることが見えて来ました。数人いらっしゃったのですが、同じポイントで同じように認識が甘い事がみえてきたのです。
評価しようとする目を見たことで、初めて見えた事なのかもしれません。今までと何も変わらないはずなのに何故?と、考えさせられる事があり、育成側の関わりについて、課題をもらえたように思いました。
こうした経験をしたことで、「試験」というものに対して、育成側への通知表でもあるんだなという観点が入り、相手の理解の深度だけではない事まで見えるんだと視点が増えた気がしました。
今までも同じような事があったのですが、今までは問題がなかったために同じように感じた事はなかったのですが、今回は「相手の認知度は?」という観点でパフォーマンスを確認することで初めて露呈した事がありました。
これが途中で確認できていたら?
本人にも課題が見えていたら?
そう思うと、理解の深度の確認は、定期的に必要なんだと、これからの関わりを変えていくきっかけになりそうです。
上司の方々、たまには、自分の育成の進度を測るためにも、部下の成長の過程を確認するためにも、一度、チェック表などを作って、確認してみませんか。
その内容が、部下と共有できていたら、より良いのでしょうね。お試しください。
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