作業の効率化(1)整理整頓

製造業の時には、現場で徹底される5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)。頭で分かっていてもなかなか出来ないから、4つ目に3つ目までの維持という意味の清潔が入っているのではないでしょうか。では、整理と整頓。一緒に使われますが、意味がどう違うか知っていますか?

1. 整理
5Sの中で一番難しいのが、整理だといわれます。これができたら、5Sの9割が出来たも同じです。
整理をするとは、要るものと不要なものを分けることです。書類1枚も必要かどうかの判断します。職場でなくても、自宅でも不要なものを何年も取っておいて片付かないと嘆いていたりしませんか。(これ私です)
「分別ができるようになるということは、人間の生き方そのもの」と仰る方もいらっしゃるほどです。

2. 整頓
整頓とは、何であるかをきちっと明示することです。見出しをつけてみたり、どれが何であるかをすぐに分かるようにすることです。整理した上で、整頓を行わないと、結局見出しをつけてもロスが発生します。ですから、整理・整頓という順に覚えることも意味があるんですよね。

その後、綺麗にしておく清掃があり、3つ目までを維持する清潔があり、ルールを守るという躾がある。基本的なことのようだけれど、ずっと言われ続けるのは、結局1つ目がしっかり見極められないことがあるからなのではないでしょうか。
ISOで環境基準を設定する14000が出来、この5Sが徹底付けられているような企業様に伺うと、本当に仕事をしているのだろうかと思うほど、余分なものがない。余分なものがないという事は、自然に効率がアップするのです。
効率があがるだけならまだしも、他に目が奪われることもなく、木が散らないため、集中力も増します。

正直、「5Sの徹底」などとその手法ばかりを徹底しようとしますが、その事で得られる成果を共有することが少ない。当然だと思うからなのでしょうか。今一度確認をしたいものです。それが一旦風土に変革してしまえば、また対応も変わるのでしょうが、まずは意味も理解したうえで、「整理」に目を向けたいものだと私は思います。

自分の机を見ながら、一旦整理したはずの書類が仕訳待ちにしてあったので、ふとこのことを伝えたくなりました。私も今日は「整理」のための仕訳作業からスタートです。

あなたの身の回りは「整理・整頓」されていますか。

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