枠から枠へ

コーチングで、相手がどう思っているのかに興味を持って聴くことを学び、コーチとして大切な事だと感じています。が、そこで私の中に額縁のような枠が出来上がります。「相手に興味を持たなくてはならない」と言う枠。
けれども、また新しい視点を手に入れると、またそこで新たな枠を作ってしまう。結局、枠を作ることで何を得ているんだろう?

昨日(2010年5月17日)、新たな視点というよりは、心の奥にあった思いがきっと言葉にされるのを聞いてしまったんでしょう。
物語コーポレーション社長 小林佳雄氏(こばやし・よしお)氏がテレビに出ていらっしゃるのを少しだけですが
拝見しました。
その時に耳に入ってきたのが、「空気を読むな」という言葉でした。
つまり、相手に合わせているばかりでは、個人が生きていることにならない。と仰っていたのです。コーチングで大切にしているものとは間逆。

ただどっちが正しいとかではない。
コーチは相手の鏡となるために相手に興味を持ち、相手の言動・感情を捉えようとする。
しかし、物語コーポレーションでは自分の生きる道として、全員が社長になるくらいの思いを持っている。そうなると相手にあわせているだけでは足りない。自分の思いを大切にし、自分の思いを形にしていかなければならない。相手のための人生ではなく、自分の人生だと語りかけている。
そう語りながらも、小林社長が、社員一人ひとりに手紙を書いたり、その人の人生を支援していこうとする姿は、まさにコーチそのものでした。
どちらも大切なもの。だからどちらかが正しいとかではない。今、何が必要なのか、どういう関わりが必要なのかを見極めていくことが大切なのだと思いました。
私の新しい枠は、変えられたわけではなく、大きく広がったようでした。

こうした枠を誰でもが持っている。けれども、みんな使い分けているのだろうし、まだ見ぬ枠もあるのかもしれません。捉え方と言っていることとも似ているのですが、自分の中で、昨日の一瞬でパッと枠が広がる瞬間を感じたので、言葉を「枠」として話をしてみました。

自分にはどんな枠があるのでしょうか。そしてどんな大きさなのでしょうか。
また周囲の人はどんな枠を持っているのでしょうか。どんな大きさなのでしょうか。

他人と比べるものではないけれど、自分の事を自分で知るのが結構難しいからこそ、コーチをつけたり、他人と比べて違いから自分を知るのではないでしょうか。
他人と比べなくても、自分の過去からの変化を感じてみるのもお薦めです。

ちょっと自分と対話する時間を5分でもいいので作ってみませんか。空気を読まない時間をほんの少し持ってみませんか。

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