関わりが表面的になっていないか

コーチングの私の一つのテーマでもあります。普通の会話ではないコーチングって何があるのでしょうか。

とある企業様にお邪魔した際に、お話させていただいた方々から言われた言葉。それは「私はコーチングが嫌いです。なぜなら、以前関わっていたコーチは、強制ばかりで、結局何も残らなかった。」「コーチって偉い人なんですか。以前の人は結局経営側の回し者でしかない。私達の事を知ろうともしてくれなかった。」「コーチって肩書きを持ちながら、コンサルされていたので、今回も同じなら受けたくない」とネガティブに捉えられた言葉ばかりでした。

組織を作っているのは「人」だと私も思っていますし、何より現場の事はその人達が一番解っていると感じています。なので、今まで関わった皆様がどういう方だったのか、コーチとして関わられたのではなく、コンサルとして関わっていらっしゃっただけなのではないか、話してくれているこの方々はコーチに何も求めないので依存されず、自らやってもらうにはセットアップが少なくて済むのではないか、など色々思いめぐらせました。

でも、結局、そこにいる「人」がどんな人達で、どんな事を考えていらっしゃって、どんな時に目が輝くのかを知りたかったんです。結局、前がどうだよりも、今ここにいるこの人達と関わろう。それだけになりました。
けれども、話の内容を解決するのが私の仕事ではないのですよね。解決に向けて話す事も大切ですが、そこに居る「人」自身とどれだけ関われるのかが大切なんですよね。

それが表面的にならないと言うことだなと感じました。

例えば、その中の大半が目を合わさないのです。どれだけ話をしていても、私への警戒心もあるのかなと思いましたが、打ち解けてきても目を合わさないのです。「恥ずかしい」とおっしゃいます。「日頃はどうしていらっしゃるのですか」と聞くと、お客様と合う時には意識をするとおっしゃいましたが、社内では話さず、黙々と仕事をするだけだそうです。
それが事実として起こっている事。

本当はどうしたいのか。それが心地よいのか。
また疑問が広がる。結局、色んな事を聴かせてもらうことができました。表面的な話ではなく、結構色々ありそうだなと感じる事ができました。

これからどんな関わりになるのか解りませんが、話しているうちにこの企業様に働いている人達がどんどん更に好きになってきました。課題もあるのはこれからクリアしていけばいいし、課題を持っているこの人達なら、きっかけがあれば自分からクリアしていけるのだと信じきることもできました。

表面的な関わりだけでは、ここまでの思いになれなかったろうと思います。
だからこそ、これからも「関わりが表面的になっていないか」という問いをたまに自分に問いかけながら、その人達それぞれの成幸と、企業様の成長に関わっていけたらと思います。

何だか宣言じみていますが、自分の中に「こうでなければならない」という思いを持つよりも、「~か」という問いを持った方が、常に意識し続けられるし、状態が変化しても問いが変わらないので、柔軟に変化していけるなと思いました。

もしかしたら、組織は共通の目標、共通のビジョンなどの他に、共通の「問い」を持ってもいいんじゃないのかなあと考えたので、自分の個人との関わりを通して、自分自身が感じたものを言葉に出してみました。

あなたなら、どんな「問い」を持ちますか。

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