家族からの影響

昨日今日は、セミナーで「家族」をテーマに扱っています。東京から講師を招いて、この時期に行なっている公開コーチングセミナーなのですが、全国からコーチが集まりました。その中で、初めて向き合う「家族」というテーマは、大きなものでした。

いざ、開催に向けて初めて見ると、「家族」との色んな思いがあり、参加前日から体調が悪くなる方や、「家族」テーマはきついからと参加を諦める方などもいらっしゃったほど、家族というのは、向き合うためにも大きなエネルギーの要る方々も多いのだなと感じました。

その中で、昨日は自分の親からの影響について話をしたのですが、親の影響というのは大きいというのは解っていても、安心できる場で、自分の事を話すというのは更にエネルギーが要ります。受け取る側も、その人を肯定的に受け止める体制があることも重要です。

その中で、話される親の話は、今の自分達を作っているのだなとつくづく感じさせられました。
けれども、話しているうちに思えてきたのは、そうした自分であっても、客観的に受け止められるようになると、別に今後は違う事を選択できるようにもなり、良い影響だけを受けるという事もできるのではないかという事でした。

知らないうちに影響を受け、知らないうちに周りの人に与えている影響があるとしたら、知らないうちに自分の子供に与える影響もあります。けれども、知った事で、この事だけは受け継ぎたくないなと思う事は制御できるように感じました。

親に感謝もいっぱいすることができました。そのことで、その感謝できる親を持った私自身も認められる気がしました。
変な感覚なのかもしれませんが、その感謝できる尊敬できる親から生まれた子であることに自信が持てる気分でした。

ずっと「最低の親だ」と思ってきた時期があったけれど、親が病気をしたことで感じられた違う視点。それを口に出せた事で、なんだか尊敬の念だけが大きくなり、「最高の親」と思えるようになると、その親から生まれた事を誇りに思えるんです。

口より先に手をあげる父で、酔っ払って帰ってくると、寝ている私達を起こしてまで叩き、怒鳴り、寝させてくれない事もありましたが、そんなだったから、どんな事でも耐えられる強さを身につけました。そんな時でもずっと父を信じきる母の「ぶれない信念」「人を信じきる力」は父が居たから浮き彫りになって、受け継げる事になっていたのだと感じました。

父のために申し上げれば、手を挙げるのは私達が間違わないようにという父なりの愛情でした。酔った時以外は、本当に色んな所に連れて行ってくれる優しさも持っていました。子供のためにタバコを止める意思を持った人でした。過去の人ではないけれど、そんな面を思い出せた事で、今の病気の父が更に愛おしく思えました。帰ったらすぐに会いに行こうと思えました。

この父と母だからこそ、今の私が居るんだ。そんな事を感じられました。
今日は、その影響について考えるだけではなく、私達が与える影響についても話していくのだろうな。楽しみです。

家族の影響が、家族以外の人にも影響を与えていくとしたら、根っこになる家族ってすごく大切なんですね。
そして、新しい家族となるパートナーとどう新しいチームを作っていくのか。どんな影響を与えていくのか。与え合っていくのか。
これって大きなテーマなんだろうなあ。

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