自分の中に「ライン」を持つ

たまあに、自分が自分ですごく解らなくなることってあるのですが、私だけでしょうか。
特に、自分が何をしているのか、何をしたいのか解らなくなる事ってあるんです。

NLPを学び、思考はあくまでも思考であって、身体が無意識に反応していることってあるから、その身体の声に耳を傾けてあげようという事を学びました。
しかし、私達が住む社会というのは、会社員でも学生でも、決められた時間に起きて出かけて、決められた時間は拘束されます。それが、たとえ「行きたくない」とか、「身体がだるい」と思っても、案外無理をしている事ってあるんじゃないでしょうか。

でも、自由に時間をコントロールできるようになり、仕事が好きな私は仕事を沢山していると、身体が悲鳴をあげて、結局ここ数日のように休まざるを得なくなります。そうなると、迷惑をおかけする方々も多くなり、それがまた自分を追い込んでしまう事も多々あります。

そんな事をNLP仲間と話していると、
「里江ちゃんは、休んじゃいけないって思っているんだね」
「断る事が悪いことだと思っているんだね」
「休むことに対して悪いと思っているんだね」
などと言ってもらえる。そうなんだよな。とは思うけれど、私一人で生きているわけでもないから、自分ばかり優先させるわけにはいかないんじゃないかなあ。

こういうと、更に「そう考えているんだね」と返ってくる。

気づいた方もいらっしゃると思いますが、「思う」とか「考える」って全て思考なんですよね。
だから、身体が訴えている事は違うんでしょ!という事を伝えてくれているんです。

それは解る。

でも、やっぱり私は社会の中で生きている。そんなに自分の身体の訴えに従って生活することは、思考の上でも「したいことではない」んですよね。
ああ、どうすればいいんだろう?
そんな事を悶々と考えてしまう事があります。

ただ、言えるのは、思考と身体の訴えを一致させていくには、日頃からカラダさんをいたわってあげることなんだろうなと、ここ数日で感じています。

ところが、まだまだ厄介なのは、「これがしたい!」と訴える無意識の私のカラダさんも居るという事実です。「これが楽しいから続けたい」「まだ楽しみたい」「こんなワクワク止められない」と言うカラダさんが、「ちょっとちょっと、少し位休ませてよ」と言っているもう一人のカラダさんの声をかき消してしまうんです。
しかも、私も思考は元々、やりたい方向に向いているんですから、余計に身体の調子を維持するための声が、私自身に聞こえなくなってしまっているのだと感じるのです。

こう考えている事自体、思考なんだけれど、ついついグルグル考えるのに飽きて、また「頑張りたいの!」と言うカラダさんの声を聴いてしまうのです。

ある方が言ってくれました。
「いいんじゃない?やりたいことが沢山あるなら、とことんやったら。
 身体は、無理なら無理ってその時に悲鳴をあげるから、悲鳴を上げた時だけ可愛がってあげたら、それであなたはいいんだと思うよ。
 だって、それもあなたらしさでしょ。あなたがしたいことをしなかったら、きっと後悔だけが残るけれど、身体が壊れたとしても、あなたはやってこれた事には満足できるでしょ。それでいいんじゃない?
 今まで無意識に人のためにって出来たあなたが、急に自分の身体ばかり気にしても、なんだかしっくり来ないし。あなたが無意識に動いちゃうのも、私はすごく好きだけどね。
 そりゃ、元気でいつまでも居て欲しいから、身体を大切にする時期が来たら、そろそろどう?って言うかもしれないけど、いいんじゃないかな。あなたの生き方も好きですよ。あなたらしくて。」

なんだか熱いものがこみ上げてきました。
グルグルしてしまう自分をまるごと受け止めてもらったような気分でした。

人って天邪鬼なのか、私だけがそうなのか判らないけれど、ここまで言われて、自分を受け止めてもらった時に、初めて「せめて家族や大切に思ってくれている人達にだけは、迷惑をかけないようにしたいな」と、最低限の「ライン」を作れた気がします。
この「ライン」が、時によっては「自分の身体を大切にしよう」というラインになったりするのかもしれませんが、今は自分の中で、「ライン」を見つけることが出来たことで、やっと自分の中のカラダさんの声と折り合いを付けられた気がしました。

ちょっと私なりの表現なので、伝わりにくい事もあると思いますが、自分の中に「ライン」、つまり境界線を持つことで、判断基準が明確になったような気がします。
そして、ここ数日の寝こんでしまって、ブログが書けなかった事のウズウズが止められず、もっと先にやらなければならないことがあるのに、今書いてしまいました。

きっと私も今回の事だけではなく、普段から多くの「ライン」を持っていて、そのラインを広げてきたような気がします。
完全固定じゃないから動かすこともできる自分だけのラインを見つけるだけで、こんなに心も楽になるんですね。

あなたの中には、どんな「あなただけのライン」があるのかなあ。
見つかってなくて、迷う事があったら、自分だけのラインを見つけて見ませんか。

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